「何をしても楽しくない」なんてぼやくと、たいていは「いろいろなことに挑戦してみましょう!」「積極的に外に出ましょう!」と言われますよね。ですが!あえて言いましょう、「そんなバイタリティがあるなら最初からこんな状態にはならない」と!!
何をしても楽しくないと感じるのはなにも怠けているからではありません。気力や体力が枯渇状態に陥っているからなのです。
元気な人にはそれがわからないのです!とはいえあまりに長い期間放置しておくと心身に良くないのは確かです。
場合と程度によってはこじれて状態が慢性化してしまうことも。そこで今回は、無理やりモチベーションを上げようとあがくより、疲れたココロの回復を優先させるためのメンタルケアについてお伝えします。
何をしても楽しくない人に
奨めるメンタルケア
達成できるくらいの軽いノルマを作ってみる。
人間先の展開が見えないと不安感や喪失感にさいなまれるものです。というわけで、あなたが今何をしても楽しくないと感じているなら、小さなノルマを自分に課してみましょう。
なにも壮大なことをする必要はありません。「部屋の一角の模様替えをする(片づける)」「布団を干す」なんていう些細なものでよいのです。
なんなら「今日は仕事も何もかも忘れて寝る!」というのもアリですよ。大切なのはノルマそのものよりもクリアしたという実績です。
小さなノルマを達成することで、あなたの潜在意識には充足感や自己肯定感が積み重なっていきます。目には見えなくともその積み重ねが、何をしても楽しくない、説明がつかない心のおもりを少しずつ軽くしてくれるはずですよ。
生活にちょっとした変化を取り入れてみる。
何をしても楽しくないなら楽しい環境を作ってしまえばよいのです。嫌な仕事なら転職してしまえ!今いる場所が嫌なら新天地へ引っ越してしまえ!……というのはさすがに極論ですが、何をしても楽しくないと思う毎日は知らずルーチン化しています。
ここにほんのちょっとした変化を取り入れるだけで、あなたの潜在意識が刺激され、こり固まってしまった思考や狭くなってしまった視野がほぐれますよ。髪形やアクセサリーを変えてみるといった、ちょっとした変化でも効果は抜群です。
ちなみに、もしも「ついでにちょっと願掛けでもしてみようかな」なんて思うのなら「新しいものを新月の夜から使ってみる」のはいかがでしょうか。「新しいもの」と「新月」は運気の流れを良い方向へと変えてくれる力が宿っています。
潜在意識は繰り返し暗示をかけることで、あなたの言動をその方向へと導く力を持っています。新しいものを新月から使うという「おまじない」が良い暗示となりあなたに活力を与えてくれますよ。
プチ贅沢であなたの心身に癒しと刺激を与えてみる。
人間気力があれば「何をしても楽しくない」という状態にはあまり陥らないもの。ということは、今何をしても楽しくないと悶々としている人は、言い換えれば気力や体力の充電が必要な状態にあるということです。
とくに、普段から周囲に気を使い過ぎていたり、仕事や学業・家事育児に追われていたりしていると、自覚がなくても実は気力や体力を大きく消耗しているかもしれません。ここら辺で少し、休憩を入れてみませんか?思い切って好きなこと、やりたいことをやってみましょう。
もっとも、いくらやりたいことをやると言っても他人に迷惑をかけないというのは大前提です。気の向くままに好きなことをやれという意味ではありません。
例えばプチ旅行やスーパー銭湯、マッサージ、プチエステなどはいかがでしょう。外に出るのもおっくうなら家でひたすら寝るのもアリ。
アロマやヒーリングミュージックを取り入れてみるというのも一つの手ですね。見回せばほんのちょっとした贅沢はいくらでも思い浮かびます。人生のほんのひととき、足を止めてみるのも悪くありませんよ。
身近な芸術に触れてみる。
もしもあなたがもともと読書好きなら、何をしても楽しくない気持ちをちょっとだけ奮い立たせて、たまには活字に触れてみるというのはいかがでしょう。
自己啓発本で自分の悩みを解決するヒントを見出すもよし、小説などで現実を忘れて本の世界にのめりこむもよし、実際に話の舞台となっている場所を訪れてみるのも楽しいものです。
他にも、音楽鑑賞や美術鑑賞、映画、創作活動もストレスを発散させ、脳からリラックスさせてくれるのだそうです。
何をしても楽しくないところから、なにかに取り組もうと思えるようになるまでが難しいものですが、思い切って一歩踏み出すのもメンタルケアの1つ。
初めの一歩を踏み出すことがあなたを大きく変えることになるのです。そのためのとっかかりを探しているならば、これらの活動はうってつけですよ。
いっそプロの手を借りてみる。
「何をしても楽しくない=今は乗り気になれない」ならば好転の余地は十分ありますが、「何をしても楽しくない=無気力・無感動」になっているようなら要注意です。
このような気持ちを長期間放置しておくと、重症化して鬱傾向に陥る可能性が高くなってしまいます。そうなる前に友人や家族に相談できればよいのですが、生活圏内にいる人間にほど相談しにくいと感じる人もいることでしょう。
そんな時は専門家によるカウンセリングをおススメします。もっともカウンセラーとの相性は大事なところ、もし「合わないな」と思ったら躊躇なくチェンジしたってかまいません。
下手に凹んだりせずに次を探しちゃいましょう。風邪をひいたりけがをしたりで身体にダメージを受けたら病院に行きますよね。
心もまた同じこと。心療内科などへの抵抗があるかもしれませんが、対策の1つとして有効な手であると覚えておくとよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
何をしても楽しくないときって、実は本当に何をやってもダメなんですよね。ですがそんな時に「これじゃいけない」なんて焦ったり自分を追い込んだりしてはいけませんよ。人生良い時もあれば悪い時もあります。
ダメならダメでも仕方ないのです。そして、それは決して悪いことではありません。まずは「心が疲れてるのかな」と自分の現状を素直に受け入れるところから始めて少しずつ、ゆっくりと回復を図りましょう。
心が元気になれば自然と意識は外へと向いていきますから大丈夫。でもあまりだらだらしすぎてもかえってよくありませんから、1か月程度を目安に目標や計画を立てると生活にもメリハリがつきますよ。
何をしても楽しくないのは、それだけどこかで頑張りすぎてきた証拠かもしれません。どうぞ、ご自身をいたわってあげてください。
まとめ
何をしても楽しくない人のケアとは
・ 達成できるくらいの軽いノルマを作ってみる。
・ 生活にちょっとした変化を取り入れてみる。
・ プチ贅沢であなたの心身に癒しと刺激を与えてみる。
・ 身近な芸術に触れてみる。
・ いっそプロの手を借りてみる。