老後の貯金、一体いくら必要なのか、想像するだけで頭がくらくらしてきますよね。具体的な金額を知るのが恐いといって、老後に必要なお金の計算を放棄してしまっている方もいるのでは?
しかし、不安というものは正体が見えなければ見えないほど大きくなるものです。老後の不安を解消するには、老後の為に必要な貯金額を正確に知ることが大事!
さらに、足りない分を老後までにどのようにためていくのか、貯金計画や貯金方法を見直すことで、老後に必要な金額を貯金する道筋がたち、よりいっそう老後への不安は小さくなります。
ここでは、老後の為の適切な貯金で不安を解消する5つの方法をお伝えします。老後の生活やお金が心配な方、どのように貯金を増やしていけばよいのか分からない方、ぜひ参考にしてください。
老後の為の適切な貯金で
不安を解消する5つの方法
老後の為に必要な貯金額を計算しましょう。
「老後の為の貯金が必要」そう頭で漠然と考えているだけでは、不安は募るばかりです。老後の為に必要な貯金額を計算し、現在の貯金額との差を把握することで、老後への不安の何割かは解消することができます。
正体の見えない敵よりも、恐ろしい敵であっても正体が見えている方が気分が楽ということです。老後に必要な貯金額は人によって違います、とこう言ってしまうのはとても不親切ですよね。
目安をご紹介します。老後に必要な資金(60~65歳の無年金期間含む、ローンや家賃なしの場合)は、1500万円~4000万円です。
1500万円というのは厚生年金がある方、4000万円は国民年金のみの方と考えてください。また、医療費は一応、含まれていますが、医療費には「ここまで」という限界はありません。
同様に、マイホームがあっても、明日竜巻にあえば家なしになります。このような突然の出費、思いがけない多額の出費を考えれば、老後の貯金はいくらあっても足りないということになりますが、一応の目安としては1500万円、これを最低限の目標にしましょう。
1500万円に+αする部分が、いわゆる老後の余裕、万が一のときの蓄えとなります。こう言うと、1500万円以上の貯金をすでに持っている方は、少しだけ気が休まりませんか?
老後の為の貯金は名目・使途ごとに分けましょう。
1500万円以上の貯金を一つの口座に入れておいてはいけません。銀行が倒産したときのリスクもありますが、それ以上に、一つの口座で管理する丼勘定では、老後の不安をなかなか解消できないのです。
これから、老後の為の貯金をする方、名目ごとに口座を作り、貯金しましょう。「食費などの生活費」「家賃・家の修繕費などの住居費」「子供の結婚のための費用」など、老後に継続してかかるお金、予想されるまとまった出費ごとに口座を作り、それぞれに目標額を設定、貯金します。
このとき、優先的に貯金しなければならないものから貯金をします。たとえば、毎月老後の生活費のために3万円ずつ貯金、ボーナスのときには子供の結婚資金の口座に5万円入れるというように、貯金します。
名目ごとに貯金することで、たとえ老後の貯金がまだ不足しているときも、「それでも食費は確保できたもの。子供の結婚資金はなければないでよいのだし」というように、気楽に考えることができますよ。また、最低限の貯金の目安も名目ごとに目標額を設定することで、より正確に把握することができます。
1ヶ月分の給料で2か月分の生活費を捻出しましょう。
子供が独立、定年退職まであと5年、老後の為にいよいよ貯金の最後のスパートをかけなきゃという時期に入ったら、1か月分の給料で2か月分の生活費を捻出しましょう。つまり、給料の半分を老後の為に貯金するのです。
サラリーマン生活ラスト5年で、60~65歳の無年金生活の生活費を貯金することができます。5年間の無年金生活の生活費は、老後の貯金とは別にためておくことが大切です。
一つの口座で管理すると、退職後、どんどん貯金が減ってしまうので不安が倍増してしまいますよ。ちょうど、子供が独立して夫婦二人の生活になれば、生活費も大幅にカットできますよね。
ここで気を抜いて、「夫婦二人だから少し贅沢しようか」などと思ってはいけません。子供の仕送りをそっくりそのまま今度は、夫婦の銀行口座へ!
一度気を緩めてしまうと、もう一度節約貯金モードに入るのは辛いですから、ストイックな家計をキープしたまま、老後の貯金を始めてしまいましょう。
貯金以外の資産の価値も把握しておきましょう。
資産は貯金だけではありません。家屋や土地、株などもあなたの老後を支える資産です。これらの資産の価値を正確に把握しておくことで、老後の為に必要な貯金額を正しく計算できたり、老後の不安を解消することができます。
退職前に一度、家屋や土地を売ったときいくらくらいの値段がつくのかを調べておくとよいですよ。また、株などの債権は家よりもお金に換えやすい資産です。老後にまとまったお金が必要になったとき頼りになる資産です。こちらの資産価値も調べておきましょう。
老後の貯金、減る一方では不安は大きくなるばかり!老後にも収入が必要です。
老後、貯金を引き出すばかりでは不安は大きくなるばかりです。老後にも収入が必要です。再就職や株などの資産運用で、少額でもよいので収入が入ってくるようにしましょう。
再就職については、いざ退職してみないとどうなるか分かりませんよね。再就職するつもりであったけど、経済状況の悪化で再就職できないということもあります。
再就職込みの老後の生活設計は危険なのでやめてください。再就職をあてにしない収入の道としては、資産運用があります。
株を持っていれば、年に1回ないし2回、配当が入ります。このように、収入を得る何らかの方法を見つけておくことで、老後の不安を解消することができますよ。
いかがでしたか。
以上が、老後の為の適切な貯金で不安を解消する5つの方法でした。老後の不安を解消するためには、まずは老後に必要な貯金額をきちんと計算、そのうえで今持っている貯金との差額を正確に把握することが必要です。
老後までにあといくら貯めたらよいのかが分かったら、目標額に達することができるよう、貯金計画を立てます。計画さえ立てればあとは実行するだけ、このように問題を明確に把握することができればそれまで持っていた漠然とした不安は解消しますよね。
とはいっても、老後の不安は尽きることがありません。不安をなるべく小さくするためには、「老後にもお金が入る」仕組みを作っておくことが大切です。「いざとなれば稼げばよい」というのが、老後の貯金の不安を解消する一番のポイントです。
まとめ
老後の不安を解消するには
・ 老後の為に必要な貯金額を計算しましょう。
・ 老後の為の貯金は名目・使途ごとに分けましょう。
・ 1ヶ月分の給料で2か月分の生活費を捻出しましょう。
・ 貯金以外の資産の価値も把握しておきましょう。
・ 老後の貯金、減る一方では不安は大きくなるばかり!老後にも収入が必要です。