仕事ができない部下を3ヶ月で戦力に変える5つのポイント


仕事ができない人に教える難しさって、時代が違う、世代が違うだけでは片付けることはできませんよね。例えば、だいぶ見方も変わりましたが、ゆとり世代を見下す風潮があります。一方で、山本五十六さんの『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ』という言葉もあります。

日本のプロ野球では、天性の才能がある選手を集めろ!としながらも、育成が下手な球団というのが話題になります。育てるということに関心の強い人が多い証拠です。教え方の工夫をおろそかにしたままにすると、個人にも組織にも悪い影響が出てしまうからです。

そこで今回は、仕事ができない部下を3ヶ月で戦力に変える5つのポイントについてお伝えします。

 

仕事ができない部下を
3ヶ月で戦力に変える5つのポイント

 

タイプ別という考え方

組織やチームのように複数の人間を相手にする場合は、一律的な教え方をする方が楽です。個別の指導なんてやっていられないという現状もあります。部下のタイプ別の教え方という考え方に抵抗がある人も多いでしょう。

そうは言っても、仕事のできない人は切り捨てるという図式だけでは会社としても限界がやってきます。10人いれば10人のやり方を考えようとする必要はないのです。タイプ分けは、2つのタイプに分けるだけにしてみましょう。

1つのタイプは、先に全体像を知ってから、次に細かいところを教えて欲しいというタイプです。もう1つは、全体像よりも、まずは何から取り組めばいいのかを知りたいタイプです。この2つを把握するだけでも成果が変わりますよ。

 

覚えが悪い部下への教え方

教える側には、何と言っても根気と覚悟が必要です。同じことを100回でも200回でも説明するというくらいの心構えが必要なのです。仕事ができない、覚えが悪いという人への工夫できることには、少しずつ教える、相手に合わせた例を選ぶ、複雑なものをシンプルに伝えるなどがあります。

映画にもなった「ビリギャル」をご存知でしょうか?学年ビリのギャルが1年で偏差値を40も上げて慶應大学に現役合格した話です。ビリギャルの彼女には、素晴らしい塾講師がいたのです。少なくとも、教えるということにおいて、傲り通すことはなかったはずです。

 

抽象的な指示はNG

あなたが仕事のできない部下だと思っている相手には、抽象的な指示はNGです。具体的な指示ができないと、逆に上手な教え方ができない上司だと言われてしまいます。会社全体から見れば、あなたも「教えるという仕事ができない人」になってしまいます。

例えば、「もっと注意しなさい!」と言って終わるのではなく、何を改善するべきかを明確にしなければ指導をしたとは言えないのです。「ダメ」と否定するだけで、どこが、どのようにダメなのか、意外と、具体的に示すことができていないのです。

 

非効率な風潮を無くす

見て覚えろ!見て盗め!というのは、結局は非効率的になってしまいます。そのような高度経済成長期のころの風潮は、企業を限界に追いやってしまう恐れがあります。見て覚えられるなら、誰も仕事ができないことに苦労しないのです。

先ほど紹介したタイプ別の教え方をするのも、少しずつ教えるのも、相手に合わせた例を選ぶのも、複雑なものをシンプルに伝えるのも、抽象的な指示がNGなのも、効率が悪いようで、実は効率が良いのです。

教え方が上手な人は、誰もができるように仕組み化することを考えます。特定の誰かしか仕事ができないままにしておくと、あとを継ぐことができる忍耐強い職人タイプの人が現れるのを待つだけになってしまいます。

 

概念を一致させておく

仕事ができない人を戦力に変えるには、概念を一致させておくことも大事です。どうしても、世代間のギャップやキャリアの差は避けられません。パソコンの操作などテクノロジー関係は顕著に現れます。自分にはないものを受け入れる姿勢も必要です。

言葉一つとっても、世代間のギャップで伝わらない言葉もあります。キャリアの差で目立つのは、仕事の専門用語やその会社でしか使っていない用語を共有できるレベルにしていないことです。まったく違う意味で伝わると、お互いにすれ違うばかりです。

 

いかがでしたでしょうか。

以上、仕事ができない部下を3ヶ月で戦力に変える5つのポイントについてお伝えしました。指導を受ける側の資質より以上に、指導をする側の人格が問われるようになりました。上司のあり方、教師のあり方、親のあり方などは社会全体の関心ごとです。

なぜ、パワハラをはじめとするあらゆるハラスメントへの警告がスタンダードになりつつあるのか?指導をする、教育をするという現場には、いつの時代も危険が潜んでいるからです。理想の形を追い求めている途上なのです。

仕事ができない部下を持つということは、運命共同体でもあり、社会の縮図とも言えます。人を育てるということは、人間の根源だからです。決して、価値がないことではないのです。

 

まとめ

仕事ができない部下を3ヶ月で戦力に変える5つのポイント

・部下のタイプ分けを2つだけにする
・同じことを100回説明する心構えが必要
・抽象的な指示はNG、具体的な指示をする
・非効率な風潮を無くす
・言葉や文化などの概念を一致させておく


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