指の関節が突然腫れた?!腫れに効く7つの応急処置

指の関節が突然腫れた?!腫れに効く7つの応急処置
指の関節の腫れや痛みの原因は「突き指」などの外的要因によるものと、「痛風」や「手指の変形性関節症」、「腱鞘炎」など疾患によるものがあげられますが、ここでは突然起こり得る「突き指」の応急処置について、有効な対応を7つに分けてご紹介します。

突き指はバスケットボールや柔道などの運動中の事故で発症することが多いですが、日常生活においても何か固いものに指をぶつけた拍子に発生してしまうことあり得ます。そこで今日は指の関節の腫れに効く7つの応急処置についてお伝えします。

安静にする

突き指で間接が腫れる原因は、指の靭帯やその周辺の細胞が傷つき内出血を起こしているからです。このような場合に最も大切なことは安静していることです。当たり前のようですが、指は日常生活でも動かすことが多いだけに安静することは案外難しいものです。

テーピングだけ巻いてそのまま運動続ける人もいるかもしれませんが、痛みがあるときは無理は厳禁です。万一指が変形したまま固定してしまうと元には戻りません。

 

内出血を抑える

安静の次に行うべき対処法は内出血を抑えることです。その為には冷やすことが一番です。内出血を抑えられれば、周辺の細胞組織の痛みも抑えることが出来ます。冷たい湿布などで腫れが引くまで冷やしましょう。腫れがひいてくるとだんだん動かせるようになります。

 

冷やす(アイシンング)

冷水や氷を使って、けがした部位をしっかりと冷やすことが肝心です。小型の氷嚢があれば便利ですが、なければビニール袋で代用できます。ビニール袋に氷を入れて水を少し足せば小型氷嚢の完成です。それもない場合は水道水を流して突き指分を当てて冷やすことも有効です。

ただこの方法は指が痛む場合がありますので、その時は洗面器などに水を流しながら指を容器に入れて冷やすと良いでしょう。水も無ければ湿布薬もある程度効果はあります。なお、保冷剤の使用は冷すぎることになりますので、注意が必要です。

 

手を心臓より高い位置に上げる

この処置の目的は内出血の量を減らすことです。患部を心臓より高い位置に保てば、出血が減り血液が心臓へ還流しやすくなり、腫れが引きます。これを就寝時にも行えば、怪我の回復が早まりますので意識することが大切です。

 

固定する

突き指部分に添え木をテーピングなどで巻いて、指が動かないよう固定します。靱帯が断裂したところを保護する為です。しばらくそのままの状態を保った後、市販のテープを使って更にしっかりと添え木をテーピングして固定し、指関節が曲がらないようにします。

段ボールで添え木の代用も可能です。指の先端を段ボールの中央に当てて、指の長さに沿って両側を折って指を囲みます。ただテーピングについて一言アドバイスすると、普通に安静にできる環境があれば、無理にテーピングをせず、アイシングと湿布をして患部を固定する方法を取っても大丈夫です。

 

温める

突き指後、数日が経過して痛みが和らいでいれば、今度は温めてみることです。洗面器に温かいお湯を張り、指を温めたり、入浴時に突き指箇所を良く温めてください。これは血行を良くし固まった筋肉をほぐす効果があります。

 

リハビリをする

突き指が完治したら、リハビリを開始します。長く指を固定したままの状態なので、最初は指が固まり動かしにくいと感じるでしょう。筋肉を良くほぐすためにお湯などで温め、指全体を使ってグーパーグーパーと繰り返すことが効果的です。

 

以上が突き指の応急処置の基本です。腫れを長引かせないようにする重要な処置として、医学的用語でRICE処置と呼ばれるものを紹介しました。これはREST(安静)、ICE(冷やす)、COMPRESSION(圧迫・固定)、EREVASHON(挙上)の頭文字をとったものです。

これらを覚えて処置すれば、突き指の回復がスムーズに進むはずです。ただ、このRICE処置をしても痛みが引かない場合は、迷わずに病院へ行きましょう。そのまま放置していれば、指が変形したまま固定され、元の形に戻らなくなります。

RICE処置はあくまで応急処置なので、症状が軽くても整形外科などに行き、骨に異常がないか見てもらうことをお勧めします。たかが突き指と侮らずに上記の処置を正しく行うことが後遺症を残さない為に重要なことです。特に運動で生じた場合は無理は禁物です。

なお、指の関節が腫れて痛みが生じるケースとして、「腱鞘炎」や「手指の変形性関節症」などの疾患の場合もあります。特に女性に多く、前者は過度のタイピングによる疲労から発症することもあります。後者は加齢による間接に負担がかかった結果、関節軟骨がする減っていることにより発症します。このような場合は速やかに専門医による適切な処置を仰ぎましょう。


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