顔にできるニキビの中でも、特にあごにできるニキビは繰り返しやすいと言われています。あごにニキビができてしまい、それが長引くと、ついあごニキビを隠すために下向きになってしまいます。その結果自分の気持ちまで暗くしてしまったり、消極的になってしまったり、行動範囲が狭くなったりと、どんどんとマイナス方向に進んでしまいかねません。
あごに出来るニキビの原因は様々ですが、特に日常の生活習慣に大きく関わっていると言われるのもあごニキビの特徴です。今の生活習慣を見直すことで、あごニキビは必ず改善させていくことができます。
日常生活で食生活を中心に気を付けるべき事をしっかりと理解して、あごニキビの治し方を知っていきましょう。そこで今日はあごにきびの治し方、日常で気を付ける7つの事についてお伝えします。
あごにきびの治し方、
日常で気を付ける7つの事
食生活~食物繊維をしっかりとる
あごに出来るニキビは、食生活の乱れが原因と言われることの多いニキビです。食生活を見直すことで、あごのニキビを治してゆきましょう。
まずは、体内の毒素をスムーズに排出させることが大切です。便秘になると体内に毒素が溜まり、身体はその毒素を皮膚から排出しようします。それによって、肌の本来の機能が正常に働くことが出来なくなり、ニキビや肌荒れを起こしてしまうのです。
便秘を解消するには、食物繊維をしっかりと摂る必要があります。不溶性食物繊維は、水分を含んで便の量を増したり、腸を刺激して蠕動運動を活発にさせるなどの作用によって、便秘を解消します。水溶性食物繊維は、腸にいる善玉菌のエサとなることで、善玉菌を増やす働きもします。これらの食物繊維の働きによって、腸内環境が改善してゆきます。
食物繊維を豊富に含んでいる、野菜、果物、きのこ類、海藻類を積極的に食べましょう。
食生活~ビタミンB2.ビタミンB6をとる
肌荒れ対策で有名なサプリメントの名称にもBという文字が使われているように、ビタミンB群は美肌の為のビタミンです。その中でも特に、ビタミンB2とビタミンB6は、健康な皮膚を作るのに欠かせないビタミンです。ニキビ治療のために皮膚科を受診すると、これらのビタミンが処方されることもあります。
ビタミンB2を豊富に含んでいる食品は、豚肉、ウナギ、肉のレバー、モロヘイヤ、小松菜、乳製品、大豆製品です。ビタミンB6を豊富に含んでいるのは、青魚、肉のレバー、バナナ、玄米などです。
食生活~ビタミンCをとる
ビタミンCも、ニキビを治すためには大切なビタミンです。
ビタミンCはお肌の為に様々な重要な働きをしますが、お肌の新陳代謝に関わっている点で、ニキビ治療には大切なビタミンです。また、健康なお肌を作るためには質の良い睡眠をたっぷりととることが大切ですが、睡眠に関わるホルモンを生成する際にビタミンCは欠かせないのです。ストレスがある人はビタミンCが次々と消費されてしまいますし、ビタミンCは水溶性のビタミンの為に余分にためておくことが出来ません。そのため、一日の食事の度にビタミンCを摂取する必要があります。
ビタミンCを豊富に含んでいる食品は、パプリカ、ブロッコリー、菜の花、柿、オレンジ、グレープフルーツなどです。
食生活~おすすめ食品
韓国の女性はお肌が美しいと言われていますが、その理由は、毎日キムチを食べているからだと言われています。
通常のヨーグルトなどに豊富に含まれている乳酸菌は、腸に届くまでの内にほとんどが死んでしまいますが、キムチに含まれる乳酸菌のほとんどが生きたまま腸まで到達することのできる乳酸菌です。そのため、腸内で善玉菌となって働き、悪玉菌を減らしてくれます。その結果、腸内環境が良好になり、綺麗なお肌がもたらされるのです。
その他の発酵食品、ぬか漬けや甘酒などもおすすめの食品です。
ホルモンバランスを整える
あごに出来るニキビには、ホルモンバランスも大きく関わっていると言われています。そのため、思春期や30代以降のホルモンバランスが不安定になる時期に、ニキビができやすいのです。
また、ストレスによっても、ホルモンバランスは乱れてしまいます。ホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンの分泌が活発になり、その影響で皮脂の分泌が活発になり、皮膚も硬くなって毛穴が詰まりやすくなってしまいます。そのことがニキビをできやすくしてしまうのです。
この乱れたホルモンバランスを整えるためには、大豆製品に含まれている大豆イソフラボンという成分を積極的に摂取するようにしましょう。これは、大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをすると言われているためです。
豆乳、納豆、豆腐などを、毎日の食卓に並べるようにしましょう。
日常のちょっとした習慣
普段の決まった行動に、意外とあごニキビの原因となることが隠されていることがあります。
・洗顔後、あごに泡が残っていませんか。改めて洗顔後に鏡を見てみると、あごに泡が残っていることがあります。これがニキビの原因となっていることがありますので、しっかりとすすぎのチェックをしましょう。
・あごを触る癖がありませんか。癖とは知らず知らずのうちにやってしまっているものなので、自分で気が付いていないこともあります。頬づえをつく癖も同様です。
・マスクでニキビを隠していませんか。一時的には隠せても、マスクの刺激がニキビを治りづらくさせてしまいます。
睡眠
ぐっすりと質の良い睡眠をとることは、ニキビ対策のうえで、とても大切なことです。睡眠中は血行が良くなり、新陳代謝が活発になります。
また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌ダメージの修復を行ったり、新しい肌細胞を生成させる働きをしているため、ニキビのないお肌を目指す上で大切な役割を担っています。
この成長ホルモンの働きを活発にさせる為には、質の良い睡眠をとることが大切です。そのためにはメラトニンというホルモンの分泌を活発にさせることが必要です。メラトニンは幸福物質のセロトニンから作られる物質で、そのセロトニンはタンパク質から作られる物質ですので、質の良い睡眠にはタンパク質を毎日しっかりととる事が大切となってきます。タンパク質は、肉や魚、大豆製品、乳製品などに含まれています。
また、セロトニンが生成される際にはビタミンCとビタミンB6が必要となってきますので、その2とその3に挙げた食品も積極的にとる必要があります。
いかがでしたか。
あごにできるニキビは食生活の乱れをあらわしているようなイメージがありますよね。実際にあごにニキビができる時は、胃腸の調子が悪かったり便秘していたりということが多いのです。
食生活を中心にあごのニキビの治し方を挙げてきましたが、健康なお肌を作るためには、本当に沢山の栄養素が必要です。しかも、それらの栄養素はいろいろに絡みあって、お肌のための働きをしているのが分かりますよね。これは、バランスの取れた食生活を送ることの大切さをあらわしています。
毎日いろいろな栄養素をとれるような食生活を送って、嫌なあごニキビを綺麗に治していきましょう。
まとめ
あごニキビの治し方、日常で気を付ける7つの事.
・食生活~食物繊維をしっかりとる
・食生活~ビタミンB2.ビタミンB6をとる
・食生活~ビタミンCをとる
・食生活~おすすめ食品
・ホルモンバランスを整える
・日常のちょっとした習慣
・睡眠