赤ちゃんのようなきれいな肌は私たちの憧れです。でも実際には、やっと青春のシンボル・思春期ニキビを卒業したかと思えば、社会人になってからも一人暮らしの生活の乱れからくる大人ニキビなど、なかなかニキビから解放されないのが現実です。
ニキビと本当にサヨナラをするためには肌質を改善しなければなりません。そのために重要なのは、ニキビに対して正しい知識を得て、生活そのものを改善すること。中でも最も重要視されるのが食事です。
ニキビの出来る肌質を改善するのにポイントとなる栄養素はビタミンです。世間にはニキビを改善するための薬やビタミンサプリメントがあふれていますが、サプリメントに頼ってみるだけでは一時的に症状を改善することはできても、肌の奥からニキビの原因を断つことにはなりません。
やはり基本は食事で必要なビタミンを摂取するのが必要不可欠。というわけで、今回はニキビに効くビタミンを豊富に含む優秀食材をお伝えします。
ニキビに効くビタミンが
たっぷりの優秀食材おススメ7選☆
人参☆ビタミンA
ニキビができにくい肌質へ作り変えるために必要なのが、ビタミンAです。肌細胞は、基底層で作られてから28日間かけて一番外側まで到達し、適度な水分と脂肪とを保ちながら紫外線や細菌などから体を守っています。
この働きが崩れると肌は保湿力を失い、脂肪とのバランスも悪くなり、外界からの刺激に弱くなり、ニキビができやすくなります。
ビタミンAは、肌細胞を生み出す基底層とその下の真皮にまで作用し、肌本来の働きを正常なものに整えてくれる働きがあります。
そんなビタミンAを多く含む食品の中でもおすすめなのが人参です。一年を通して簡単に手に入れることができる人参は、生でも、火を通しても、おろしてもおいしく味わえます。ぜひ、毎日の食事に取り入れていきましょう。
納豆☆ビタミンB2
ビタミンB2は、糖質・脂質などをエネルギーに変換して代謝を促し、肌を健康な状態に保つための重要な働きをしています。ビタミンB2が不足すると肌荒れや、皮脂バランスの崩れを引き起こし、ニキビができやすい状態になります。
今回、ビタミンB2を多く含む食材の中でもお勧めしたいのが納豆です。ビタミンB2は水溶性の水に溶けやすい性質をしているので、ビタミンB2を多く含む食材は、洗いすぎないことや、煮汁ごと口に入る利用するような料理を作るなどの工夫が大切です。
でも、納豆であれば、洗うことも、煮汁に栄養素が流れ出てしまう心配もありません。また、忙しい一人暮らしの大人にも、パックを開けるだけという手軽さで栄養満点の食事をとることができますので冷蔵庫に常備しておくとよいでしょう。
バナナ☆ビタミンB6
ビタミンB6は、たんぱく質のエネルギー変換と代謝を促す働きがあり、免疫機能の働きを整え、健康な肌と髪を作るには欠かせない栄養素です。不足すると、肌荒れや口内炎、貧血などの原因になります。
そんなビタミンB6ですが、実は腸内細菌によってその生成が行われており、通常は不足しにくい栄養素とされています。しかし、水溶性ビタミンであるビタミンB6は、一日に数回摂取することが望ましいとされています。
そこで、今回オススメしたい食品はバナナです。バナナを自宅に常備しておけば、おやつに、食後のデザートにと小腹がすいた時には気軽に栄養補給ができますね。
ビタミンB6は、ビタミンB2の後押しを受けて、正常に機能します。また、直射日光によりビタミンB6が変質しやすいので、日に当たらないところにストックするようにしましょう。
パプリカ☆ビタミンC
ビタミンCは、老化や肌荒れの原因と言われる活性酸素を除去する働きがあり、また新しい細胞を作り出すときに必要とされる栄養素ですので、ニキビの原因を解消し、予防もしてくれます。
肌のはりや若さを保つコラーゲンの合成にも必要不可欠で、シミのもとになるメラニン色素の生成を抑えてくれるなど、まさに美肌の宝庫です。
そんなビタミンCですが、水溶性であるうえに、一定の量しか体内にとどめておくことができないので、毎日こまめにとる必要があります。
そこで、今回オススメしたいのがパプリカです。ビタミンCと言えば、すっぱい食材を想像しがちですが、パプリカはほんのり甘みがある食べやすい食材です。
生でも油で炒めてもおいしく味わうことができるほか、上級者では特製スムージーにして毎日の補給を欠かさない工夫をしている人も。
ノンオイルシーチキン☆ビタミンE
ビタミンEは、肌荒れの原因である活性酸素を除去したり、血行を良くする作用やホルモンの分泌を正常な状態に整える働きもあるので、ニキビの改善や予防には効果的です。
そんなビタミンEですが、油に溶けやすい性質を持ち、ビタミンCと一緒に摂取することでその力を効率的に発揮します。そこでオススメしたい食材はシーチキンです。
ビタミンEが多い食材といえばナッツ類などが挙げられますが、ニキビの天敵である油脂を豊富に含んでいます。
シーチキンは、一人暮らしのキッチンにも常備しやすく、手軽なタンパク源でもあり、さまざまな食材との炒め物やあえ物に便利です。バリエーションを変えて、効率的にビタミンEを摂取しましょう。
玄米☆パントテン酸
「どこにでもある」という意味の言葉が語源になっているパントテン酸。その名の通り多くの食品がビタミン5とも言われるパントテン酸を含んでいます。
バランスの良い食生活を送っていれば不足することは特にないとも言われていますが、アルコールやカフェインを多くとる場合やストレスの多い生活を送っている場合には多めに摂取するように心がけましょう。
パテントン酸は糖質や脂質の代謝を促し、ニキビができる原因の一つである皮脂の分泌を抑える働きがあります。パントテン酸を多く含む食品の中でもオススメしたいのは、玄米です。
毎日の食事に取り入れやすい食材であるうえに、食物繊維が豊富で、肌荒れやニキビの原因にもなる便秘を予防することができます。
うなぎ☆ビタミンB1
ビタミンB1には細胞に酸素や栄養を届ける働きがあり、糖質をエネルギーに変え新陳代謝を促し、不規則な生活やストレスが肌に与える悪影響から肌を守る働きをします。
ビタミンB1が不足すると自律神経が乱れ、皮脂の分泌が過剰になりニキビの状態を悪化させてしまいます。肌の保湿力が低下し、肌のニキビ跡も残りやすくなってしまいます。
そんなビタミンB1を多く含む食材の中でもオススメなのが、うなぎです。うなぎには、ビタミンB1のほか、ビタミンAやビタミンB2も多く含まれており、まさにニキビに効く食材と言えます。
なかなか自宅では調理が難しい食材ですので、ランチを外食で済ませる時にはうなぎをチョイスするなど積極的に体に取り入れたい食材です。
いかがでしょう。ニキビの原因には、生活習慣やストレスが大きく関わっていると言われています。ニキビを改善するために、ビタミンを中心とした食事を見直す必要があることはわかっていても、一から手作りするようでは、一人暮らしや忙しい生活の中ではさらなるストレスや負担の増加にしかなりえません。
今回紹介した食材は、なるべく手をかけずに食べられることに注目して挙げてみました。食事を見直した場合の体質(肌質)改善には、1カ月から3ヶ月かかるといわれています。ぜひ、無理のないところから、ニキビによく効くビタミン生活を続けましょう。
今日のまとめ
ニキビに効くビタミンたっぷりの優秀食材
・人参☆ビタミンA
・納豆☆ビタミンB2
・バナナ☆ビタミンB6
・パプリカ☆ビタミンC
・ノンオイルシーチキン☆ビタミンE
・玄米☆パントテン酸
・うなぎ☆ビタミンB1