社会人なら当たり前に身に付けているのがビジネスマナーですよね。社会人生活が長い方では仕事をするうえでビジネスマナーを守ることは道を歩くときに交通ルールを守るのと同じ。
仕事でトラブルを起こさず仕事仲間同士、あるいは取引先や顧客と良好な関係を築こうと思えば、特に意識しなくてもビジネスマナーを守って仕事をしているはずです。
ただ、自分が当たり前にこなしていることを何も知らない相手に教えるのはなかなか難しい、社会人一年生にビジネスマナーをどうやって教えたらよいのか悩んでいる方は多いのでは?
「なぜ、それを守らなければいけないのか」と問われて絶句した経験をお持ちの方もいるかもしれません。当たり前にこなしていることこそ、いざ「なぜ?」と問われるとすぐには答えられないものですが、マナーの理由から教えなければ相手にマナーを覚えさせることは難しいです。
ということで、今回はビジネスマナーを社会人一年生にわかりやすく教えるポイントをお伝えします。
「相手に迷惑をかけない」というビジネスマナーの基本を教えること
ビジネスマナーの基本は相手に迷惑をかけないことです。ビジネスマナーの時間厳守や締切厳守、あるいは事前にアポイントメントをとったり、遅刻などの連絡をこまめにすることは取引先や顧客に迷惑をかけないためのマナーです。
社会人一年生にビジネスマナーを教えるときには、一つずつのマナーを教えることも大切ですが、ビジネスマナーの基本として「これをしたら相手に迷惑をかける、これをしなかったら相手に迷惑をかけることはしないこと」を教えるのがおすすめ!
この基本的なビジネスマナーを覚えることで、社会人一年生は細かいマナーを教えてもらっていなくても「これをしたら相手に迷惑をかけるのでは?」と自分で考えて行動できるようになります。
挨拶の意味や重要性を教えること
ビジネスマナーでは挨拶も大切ですよね。退社するときには「お先に失礼します」、入室するときには「コンコン(ノック)、失礼します」、仕事を教えてもらったときには「ありがとうございます」。
どんなときも挨拶をすることで仕事がスムーズに進みますし、良好な人間関係を築くことができます。
社会人一年生に挨拶を教えるときには、まずは挨拶がただの声かけではなく人間関係を築くのに大切なコミュニケーションであることを教えるのがおすすめ!挨拶の意味を教えたうえで、挨拶の仕方やおじき、ノックのやり方を教えてあげましょう。
仕事やビジネスマナーを教えるときにはメモをとらせること
社会人一年生に仕事やビジネスマナーを教えるときにはメモをとらせるのがおすすめです。
気が利く人なら自分でメモを用意していますが、そうでない新入社員もいるので、ビジネスマナーを教えるときに相手がメモを用意していないなら「メモをとるといいよ」と声をかけてあげましょう。
この声かけで、相手はビジネスマナーを忘れずに覚えることができるのと同時に、「仕事を覚えるときにはメモをとるといいのだ」ということも学ぶことができます。
遅刻や仕事の進捗状況の連絡をこまめにさせること
社会人一年生ではアポイントメントに遅れるときの連絡や、仕事の進捗状況の報告の習慣はできるだけ早く身につけなければいけません。ビジネスマナーを教えるときも「報連相」の重要性はきちんと教えてあげましょう。
ただ、社会人一年生ではなかなか自分から上司に連絡しづらかったり、つい失敗を隠してしまったり、あるいは仕事をこなすのに頭がいっぱいになって報告を忘れてしまうこともあります。
報連相の習慣がつくまでは、上司の方から「あの仕事はどうなった?」と声をかけるのがおすすめです。
電話対応や雑用は社会人一年生の仕事!電話に出るよう促すこと
電話対応や雑用は一番下がするのがビジネスマナー、つまり社会人一年生の仕事ですよね。社会人一年生にビジネスマナーを教えるときには「電話対応や雑用はあなたの仕事」とはっきりと教えるのがおすすめです。
右も左もわからない社会人一年生では「自分で雑用を探す」なんてことはハードルが高いので、最初のうちは具体的に「これをやって」「あれをしてほしい」と具体的に指示を出すとよいです。
また、電話対応や雑用はビジネスマナーであると同時に、社会人一年生が取引先の名前や仕事を覚えるチャンスでもあるので、電話に出たがらない社会人一年生には「ほら、鳴っているよ」と電話に出るよう促して電話対応をさせましょう。
以上がビジネスマナーを社会人一年生にわかりやすく教えるポイントでした。社会人一年生にビジネスマナーを教えるときには、細かなマナーを教えるよりも先にビジネスマナーの基本や「なぜマナーを守らなければいけないのか」ビジネスマナーを守る理由やメリットを教えることで、細かなビジネスマナーを教えやすくなりますよ。
また、ビジネスマナーを教えるときにはメモをとらせましょう。メモをとることはビジネスマナーを覚えるだけでなく、仕事を覚えるためにも必要な習慣です。
報連相の習慣や電話対応や雑用の習慣をつけさせるためには、最初のうちは上司の方から声をかけたり、助け舟を出したり、「ほら、電話が鳴っているよ」と電話対応を促すのがおすすめです。