お布施の金額の相場を知って悩まず準備するポイント

お布施の金額の相場を知って悩まず準備するポイント
他人様のお布施の中身を見ることなんてありませんし、「いくら包んだの?」なんて聞けないですよね。よそがお布施にいくら包んでいるのかは謎のベールに覆い隠されているため、お布施を準備するときにはお布施の金額に悩みます。

包みすぎてもいけないし、かといって少なすぎるのはもちろんだめだし……悩みは深まるばかりです。お寺に「読経は1回いくら」と書かれた料金表でも掲げてあれば悩まなくて済むのにと思っている方も多いのでは?

また、わからないから恥を承知で尋ねたのに、お寺がはっきり「いくら」と言ってくれないために、余計に悩んでしまったという経験をお持ちの方もいるでしょう。

お寺は慎み深いもの、お布施の金額を明示してくれることはありません。ということで今回はお布施の金額に悩む方のために、お布施の金額の相場やお布施を準備するポイントなどについてお伝えします。

お布施の相場は地域によって違う!知っている人に聞くこと

お布施の相場は地域によって違いますし、お寺によっても違います。また、家ごとに包むお布施の金額は異なります。これまでのお寺との付き合いや、地域における家の格というものがお布施の金額を決めるからです。

なので、お布施の金額を決めるとき、世間一般の常識や相場を調べても意味がありません。それよりも、よく知っている人に聞きに行くのが一番!近所のおばさんや親戚のおじさんに「今度の法事はいくら包めばいいのでしょう」と聞いてみましょう。

このとき、お坊さんに聞いてもはっきりとした金額はなかなか言ってくれません。近所のおばさんや親戚のおじさんならお布施を自分が受け取るわけではないのですから、はっきり「いくら包むべき」と教えてくれますよ。

 

お通夜や葬儀の相場は15~30万円、戒名代に気を付けること

お通夜とお葬式で2回読経してもらったときのお布施の金額の相場は15~50万円、東京近郊では20~35万円で大阪近郊なら20万円前後です。ただ、上記の通り、お布施の金額は地域によって違うので、あくまでもこの金額は相場として考えてください。

これ以上の金額が必要なこともあるし、数万円でよいこともあります。また、戒名をつけてもらうときには、戒名分のお布施も必要です。戒名のお布施は高いときには100万円を超えることもあります。葬儀のお布施を用意した後で、戒名分も必要だと分かると慌ててしまいますよね。

しかも読経分のお布施よりも高い金額が必要だと判明したらショックも大きいでしょう。場合によっては、葬儀までに用意できないということもあるかもしれません。葬儀で戒名もつけてもらうときには、戒名分も合わせたお布施の金額を知っておくことが大切です。

戒名をつけてもらうときには戒名分のお布施が絶対に必要です。そのときが何年先に訪れるかは分からなくても、必要であることは変わりありません。両親、もしくは自分の葬儀や戒名に必要なお布施は、親に聞いたり檀家の誰かに教えてもらうなどして前もって調べておくのがおすすめです。

 

葬儀会社にお布施の金額を聞くこと

菩提寺や檀家など日頃からつきあいのあるお寺ではなく、葬儀のときに葬儀会社から紹介されたお寺やお坊さんに読経や戒名を頼むときには、葬儀会社にお布施の金額を聞くのが一番です。葬儀会社は「○万円包んでください」とはっきりとした金額で教えてくれますよ。

また、戒名をつけるかどうか悩んだときにも葬儀会社に「戒名っていくらくらいですかね」と聞くのが一番!檀家がお坊さんに戒名の値段を尋ねることはできませんが、葬儀会社には尋ねることはできます。この点は葬儀会社にお寺を紹介してもらうメリットですね。

 

法事法要の相場は数万円!法事ごとの金額を確認すること

四十九日の法要や一回忌、三回忌にお坊さんに読経してもらうときにもお布施は必要です。ただ、葬儀のお布施ほど包む必要はありません。四十九日や一回忌のお布施の金額の相場は3万~5万円、三回忌以降は1万~3万円程度が相場です。

ただ、この金額にも地域差があるので、できれば事前に周囲に確認しておきましょう。また、納骨で読経してもらうときにも数万円のお布施が必要ですが、もし四十九日の法要と一緒に納骨するときには、四十九日のお布施の中に納骨分も含めることが多いです。

 

お盆やお彼岸のお布施は数千円!忘れずに準備すること

お布施はお坊さんへの謝礼なので、読経にしろ何にしろ、お坊さんに何かしてもらうときには必ず準備します。葬儀や法事だけでなくお盆やお彼岸に読経してもらうときにもお布施は必要!忘れないように気を付けてくださいね。

お盆やお彼岸のお布施は数千円が相場ですが、新盆など特別な年にはお布施の金額も普段より高くなることがあります。

 

以上がお布施の金額の相場とお布施を準備するポイントについてでした。お布施の金額の相場は葬儀で15~50万円、法事法要は数千円~5万円、お盆やお彼岸などのお布施の金額は数千円です。

ただ、お布施の金額の相場は地域によって大きな開きがありますし、これまでのお寺との付き合い方や地域の中での家の立ち位置・格によってお布施の金額は変わります。

お布施を包むときは、世間一般の相場を調べるよりも、親戚や同じ檀家の人、近所の人に「いくら包めばよいのでしょう」と聞く方がよいです。

また、両親や祖父母がこれまで包んできたお布施の金額を調べるのも一つの手、自宅や実家に記録しているノートがないか探してみてくださいね。葬儀会社からお寺を紹介されたときには、葬儀会社にお布施の金額を聞きましょう。

まとめ

お布施の金額の相場を知ってお布施を悩まず準備するためには

・ お布施の相場は地域によって違う!知っている人に聞くこと
・ お通夜や葬儀の相場は15~30万円、戒名代に気を付けること
・ 葬儀会社にお布施の金額を聞くこと
・ 法事法要の相場は数万円!法事ごとの金額を確認すること
・ お盆やお彼岸のお布施は数千円!忘れずに準備すること


連記事
タイトルとURLをコピーしました