偏った食事習慣を見直してイライラを抑えるコツ

偏った食事習慣を見直してイライラを抑えるコツ
ちょっとしたことに気が立ってしまうとき、このイライラを抑える方法があれば…!と切実に思いますよね。

後々考えればほんの些細なことでも、その場では自分を抑えきれずについ人や物に当たってしまったり周囲の雰囲気を悪くしてしまったりして、結局あとになって悔やんだ経験はありませんか?

こんなことを何度も繰り返してしまうと、人間関係にひびが入ったりして取り返しのつかないことにもなりかねません。そんな悩みを持っているなら、まず食事でイライラを抑える方法を学んでみませんか?

実はイライラと食事の習慣には密接な関係があったのです。今までのような失敗を繰り返したくないあなたに、食生活の面からアプローチしてイライラを抑える方法をお伝えします。

血糖値とホルモンの関係を知ろう

血糖値という言葉から連想されるのは糖尿病ですが、それだけでなく感情との関係も深いことが分かってきました。血糖値は食後上昇しますが、インスリンというホルモンが血糖値を正常値まで下げる働きをするので、通常は上がりすぎることはありません。

逆に長時間空腹でいると、血糖値はどんどん下がります。すると今度は血糖値を上昇させるホルモンが分泌され、下がりすぎを防止します。このようにして血糖値は一定範囲内に調整されています。

ここで注目するのはホルモンの種類です。血糖値を下げるホルモンは1種類だけですが、上げるホルモンはグルカゴンやアドレナリン、ノルアドレナリンなどたくさんあります。

これは、生命を維持するには高血糖状態よりも低血糖のほうが問題が大きいから。もし食べ物が摂れず低血糖状態から即動けなくなってしまうのでは、種の存続にかかわります。

食べ物に頼らずとも血糖値を上げて活力を生み出し、食べ物を得やすくするために複数のホルモンがその役割を担っているのです。

 

低血糖がもたらす問題について考えよう

次はなぜイライラするか考えてみましょう。低血糖状態で分泌されるホルモンは、先ほど述べた通り複数あります。その中のアドレナリンやノルアドレナリンには興奮状態を引き起こし、怒りっぽくなったりイライラしたり、不安になったりする作用があるのです。

原始の時代には狩りに出たりするための動機付けになったこれらの感情ですが、現代では逆にやっかいなもの。場合によってはうつ病の原因になるとも考えられているのです。

こうならないためには低血糖状態を防止すればよいのですが、だからと言って空腹になるたびにしょっちゅう食べる習慣もつけたくないですよね。そこで、普段の食事内容を見直し、食べ方や栄養の面からイライラを抑える方法をとっていくのが確実かつ健康的なのです。

 

今までの食事内容を見直してみよう

低血糖でのイライラを抑える方法とはどうすればよいのでしょうか?まずこれまでの食生活をチェック。菓子パンやジュースなどで時短で食事を済ませていませんか?丼物のみ、パスタのみなど食材が偏りがちなメニューが多くはないですか?

心当たりあるあなたは「機能性低血糖」になっているかも!これは、砂糖たっぷりの飲み物や菓子類、パン、白米などの糖質の過剰摂取で急激に血糖値が上がって起こる現象。

急上昇した血糖値を急いで抑えるためにインスリンが大量に分泌され、そのために今度は急激に血糖値が下がります。こうして起こる機能性低血糖を防ぐために、今度はアドレナリンやノルアドレナリンが大量に分泌されてイライラに繋がってしまうのです。

さらに下がった血糖値を上昇させようと無性に甘いものが欲しくなるという怖い悪循環も…。食事を見直してイライラを抑える方法は、この悪循環を断ち切るためにもぜひ取り入れていく必要がありますよね。

 

低血糖になりにくい食事でイライラを解消しよう

では食事でイライラを抑える方法には、具体的にどんなやり方があるのでしょうか。血糖値の急上昇を抑えるために、まず糖質の量を控えめにしましょう。お菓子やジュースは我慢して、白米やパンは量を減らします。

食物繊維は糖の吸収を緩やかにするので玄米や全粒粉のパンに変えるなどの工夫もおすすめですよ。食事の際には葉物野菜のサラダや海藻、キノコ類をまず最初に食べ、そのあとにタンパク質、最後に糖類を多く含む炭水化物という順番にしましょう。

自炊する場合は砂糖やみりんを控えめにするのも有効です。どうしても間食したい場合はGI値の低いものをチョイス。ナッツ類や苺はGI値が低いので、ちょっとつまみたいときに最適ですね。

 

運動でイライラを抑える方法も覚えておこう

食事でのイライラを抑える方法を実行できないこともありますよね。そんなときには食後に運動をしてみましょう。激しく動く必要はありません。血液中のブドウ糖を消費するためには15分ほどのウォーキングでOKです。

これで血糖値の乱高下を防げるので、イライラを抑える方法としては有効。ただし、あまり激しい運動をするとブドウ糖を大量に消費しかえって低血糖になってしまうので、イライラを抑える方法としては逆効果!やりすぎには注意しましょうね。

 

さて、感情と食べ物の密接な関係が理解でき、イライラを抑える方法を今すぐ実践してみたくなりましたよね。低血糖状態になると、体が生命の危機を感じてアドレナリン、ノルアドレナリンなどを分泌し、臨戦態勢になってしまいます。

種の生き残りを懸けた大事な機能ですが、現代の日本においてはこの機能はいささか持て余し気味になってしまいました。そのままイライラをまき散らしていては、社会的に生き残れなくなってしまったり心の病を発症してしまったりと良いことはありませんよね。

食事によるイライラを抑える方法、場合によっては運動によるイライラを抑える方法を使いこなして、血糖値に気分を左右されない、安定した気持ちで過ごせるようにしましょう。

まとめ

偏った食事を見直してイライラを抑えるには

・ 血糖値とホルモンの関係を知ろう
・ 低血糖がもたらす問題について考えよう
・ 今までの食事内容を見直してみよう
・ 低血糖になりにくい食事でイライラを解消しよう
・ 運動でイライラを抑える方法も覚えておこう


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