夫の不倫が原因で離婚したい!慰謝料を多くとる方法

夫の不倫が原因で離婚する場合、心を傷つけられたまま、泣き寝入りはしたくありませんよね。よく泥沼と表現されますが、話し合いが争いのようになっても、加害者とも言える夫には、きちんと責任を取ってもらいたいものです。

夫と不倫相手の間に不貞行為があった場合、被害を受けた妻は、貞操義務に違反した夫と不倫相手に対して、精神的苦痛による慰謝料を請求することができます。黙ったまま、引き下がることはありません。

現実にシングルマザーとなって生活していく場合には、経済的な不安が大きいです。また、お子さんがいない場合でも、精神的な苦痛から立ち直れずに、うつ病になるケースも考えられます。そこで今回は、夫の不倫が原因で離婚したい!慰謝料を多くとる方法についてお伝えします。

 

夫の不倫が原因で離婚したい!
慰謝料を多くとる方法

 

協議離婚の場合

協議離婚の場合、夫の不倫による離婚で慰謝料を多くもらうには、どのような決め方になるのかをシュミレーションしてみましょう。協議離婚は、夫婦だけで話し合って離婚をすることができるというものです。手続きとしては離婚届用紙にそれぞれが記入を済ませて押印をすれば、市区町村役場に届け出をするだけです。

この場合、夫が不倫相手との再婚を望むなら、離婚にはすんなり応じてもらえるでしょう。夫の不倫による離婚に対する慰謝料となると、離婚をする当事者の間で決めることになるので、お互いが納得した金額になりますよね。

夫側の意向として、慰謝料が高額になったとしても不倫相手と再婚を優先したいと考えるか、離婚後の生活を考えて低額の慰謝料にしたいと考えるかということになります。だとすれば、相場の金額の何倍もの慰謝料をもらえることもあれば、相場にも満たない金額になる場合も考えられます。

協議離婚の場合は、夫の不倫による離婚に対する慰謝料は、夫の性格、考え方、経済力によるという結論が出ます。夫側、妻側の片方でも激高している状態だと、話し合いを成立させるのは難しいでしょうね。

 

協議離婚の落とし穴

協議離婚の話し合いで、夫の不倫による離婚で慰謝料を多くもらえるようになったとしても、大きな落とし穴があります。慰謝料も含めた取り決めのすべてが口約束だけで終わってしまうと、「払えなくなった」と逃げられてしまう恐れがあるということです。

協議離婚の落とし穴を防いで、夫の不倫による離婚で慰謝料を確実にもらうには、公正証書を作成しておくのが賢明です。公正証書の効力は、訴訟の場での証拠としての効力と強制執行手続きでの債務名義としての効力があります。

 

調停離婚では、どうなるか?

調停離婚の場合では、夫の不倫による離婚で慰謝料を多く請求するには、どのようにすれば良いのかを考えましょう。どちらかが離婚に同意しない場合は、協議離婚ではなく調停離婚となります。慰謝料の条件が折り合わない場合も家庭裁判所に調停を申し立てることになります。

家庭裁判所において、調停委員が夫婦の間に入る形で、1~2ヵ月に1度、話し合いを進めていきます。調停委員がより中立的な立場に立って、申立人と相手方の主張の接点を見出しいく形になります。すでに、夫は協議離婚での解決に応じなかったのですから、芸能人の離婚のように、高額な慰謝料の請求は通らないでしょう。

 

ケース別の離婚慰謝料の相場は?

倫が原因の離婚だからといって、特別に多くの慰謝料が請求できるというものではありません。ケース別の離婚慰謝料の相場を比べてみると、そんなに大差はないのです。

身体的あるいは精神的な暴力(DV)を受けたという場合は50万円~500万円、同居することを拒んだり、生活費を入れないなどの場合は50万円~300万円、セックスレスの場合は100万円~300万円などという相場が法律事務所などのサイトで見られます。

そして、不倫が原因となった離婚でも100万円~500万円となっています。サイトやその他の情報で、ここで挙げた数字とは違う数字が出ているかもしれませんが、億単位で変わるというものは見かけないはずです。

 

慰謝料の金額を左右する内容とは?

夫の不倫による離婚で、慰謝料の金額を左右する内容には次のようなものがあります。婚姻期間、この場合は婚姻期間が長いほど慰謝料は高額になりやすいです。不倫発覚前の婚姻生活の状況、この場合は不倫の発覚以前から夫婦関係が崩壊していたなら、不倫によって夫婦の関係が崩壊したとは考慮されにくいのです。

他にも、夫が不倫をするようになった落ち度が妻側にないか、不倫による不貞行為の頻度や期間、子どもが受けた精神的ショック、被害者の妻がうつ病になってしまったなど、多角的に考慮されます。ただし立証するためには、不貞行為の証拠写真やうつ病になったという診断書が必要になります。

 

以上、夫の不倫が原因で離婚したい!慰謝料を多くとる方法についてお伝えしました。証拠があるかないかでは大きな差があるようです。それも決定的な証拠が必要となります。たとえば、夫と不倫相手が食事をしている写真を撮れたとしても、悩み事の相談を受けていただけだと逃げられてしまうケースは少なくないからです。

夫の不倫による離婚で慰謝料を請求するには、法律事務所などで専門家のアドバイスを受けて、しっかりと証拠集めをした方が良いということです。専門家なら、証拠集めに対しても、実務経験と知識があるので、強い味方になってくれます。

法律で決着を付けるには、自分一人で戦おうとせずに、法律のプロの力を借りるのがベストです。

 

まとめ

夫の不倫が原因で離婚したい!慰謝料を多くとる方法

●協議離婚の場合、相場に左右されない。
●協議離婚の場合、公正証書を作成しておくのが賢明。
●芸能人の離婚のように、高額な慰謝料の請求は通らない。
●相場では億単位ではない。
●不貞行為の証拠写真などで立証する。


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