肌断食とは水のみの洗顔以外何もしないこと、これでうるツヤ肌が取り戻せるなら、楽だし簡単だし、一石二鳥ですよね。
でもちょっと待ってくださいね、肌断食は簡単な分だけデリケート。メイクはもちろん、洗顔料を使用した洗顔、クレンジング、化粧水や美容液、乳液といったすべての物を一切排除する形になります。
日頃過度になっているであろうメイクやスキンケアをやめて、肌を休めるのと、あなたの肌が本来持っている自然治癒力などを目覚めさせて、肌をもとの状態に戻すのが肌断食なのです。ということは、今までケアをすることで保てていた肌の状態が一時的に悪化する可能性もあるということです。
また、当然この方法が合う・合わないも個人差があります。そこで今回は、肌断食にチャレンジする際に必ず守っていただきたい、5つのポイントについてお伝えします。
肌断食を試すときに必ず守る、
してはいけない5つの事
中途半端に取り組み短期間でやめてしまう
肌断食は短期間での効果は期待できません、よって1日2日で成功するはずがない方法です。やるなら長期戦を覚悟で取り組みましょう。
途中でやめると、ただ単にその間、肌のケアを怠っただけになってしまいます。努力が無駄になるのはもったいないですよね。
「肌のケアが何もできない」というのは、メイク必須の日常生活にも何らかの影響が出る場合がありますし、意外と精神的にストレスに感じる人も多く、そのストレスから肌荒れがひどくなるケースもあるのだそう。
肌の調子を見極めながら「週末限定の肌断食を行う」「専門医に相談する」など対応を考えていく必要があると心得ましょう。
素人判断で肌断食を進めていく
肌断食をした直後から、人によっては一時的に肌が荒れたり、トラブルに見舞われる場合があります。一度肌の状態が落ちるところまで落ちてから再生に向かうのが肌断食成功の本来のパターンだからです。
しかし、中には「肌が良くなる前兆」の肌荒れではなく「肌からのSOS」であるケースがあり、これは専門医でないとまず見分けがつきません。
肌の調子が整う前兆ではなく、ただ単にトラブルが悪化している場合だと、早急に手を打たないとかえって手遅れになる事があるため、肌の調子に関してはしっかり観察をし、把握するようにしましょう。
あまりにもトラブルが目立つようであれば、早めに専門医の指導を受けることをおススメします。けして素人判断で進めないように注意しましょう。
すぐに効果が出ると思いこむ
肌断食で効果を実感できるまでにかかる期間は、肌を今までいかに甘やかしてきたか、もしくは負担をかけてきたかで大きく変わってきます。
いくら年齢が若くても、早いうちから濃いメイクを続けてきていれば、普段から薄化粧やすっぴん風メイクをしてきた人よりも、明らかに肌に負担がかかっている分、回復にも時間がかかってしまうのです。
濃い目のメイクを好む人は、それだけ肌断食にも時間がかかると覚悟しておいた方が無難。個人差はありますが、効果が出るまでには早くて1~2カ月、遅ければ1年近くかかる場合もあります。効果を実感できるか否かも個人差がありますので、今までの生活と照らし合わせて様子を見ていくとよいでしょう。
日焼け止め対策を何もしない
肌断食の大敵は「紫外線」。肌断食の間は一切のスキンケアをやめるわけですから、化粧水や乳液はおろか、日焼け止めもつけることができません。
しかし、だからと言って紫外線対策を何もしていない無防備な肌をさらして外出を重ねたりすると、かえってシミ・しわ・肌の老化を加速させる原因となってしまいます。
日焼け止めを塗ることはできない分「UVカット素材の服を着る」「日傘を使用する」など、あらゆるグッズを活用して、紫外線対策はきっちり行うよう心がけてください。
刺激や乾燥を考慮しない
肌を美しく保つには水分と油分のバランスが必須です。普段はスキンケアでそれらを補っていますが、肌断食の間は禁物。となると必然的に、肌は荒れやトラブルの原因である「乾燥」にさらされることになります。
そもそも皮膚には、乾燥その他環境に合わせて皮脂を分泌を調整し、肌を一定の状態に保つ働きが備わっています。そこで、あえて保湿ケアを行わないことでその力を正常に発揮させようというのが肌断食の目的の1つです。
といっても皮脂の分泌量は年齢とともに減少してくるもの、一般的に20代後半以降になると乾燥しても皮脂の分泌が追いつかないことがままあります。
また、常に冷暖房や排気ガスなどで汚染された空気にさらされている分、刺激や乾燥の可能性がつきまといます。水での洗顔やワセリン、加湿器などをうまく利用して正しく肌断食を進めていくことでトラブルを軽減したり回避したりすることができますよ。
いかがでしたでしょうか。一見何もしなくてよいので楽に見える肌断食ですが、正しい方法で行わないとかえって肌の調子を悪化させてしまいかねません。
できれば専門医の指導を仰いだうえで進めていくのが安心ですが、「なかなかそんな時間もないけれど、試してみたい」と思った場合は、いきなり今まで行っていたケアをあれもこれもとやめてしまうのではなく、段階を踏んで少しずつ、メイクやスキンケアの過程を除去しながら試すようにしましょう。
その際も、必ずこまめに肌の様子を観察し、明らかにおかしいと思った場合は早めに受診ができるようにしておくと安心ですよ。
メイクやスキンケアを念入りに行っていた人ほど、リバウンドも大きく出るものです。無理はせず、長い目で見ながら取り組むようにしてください。
まとめ
肌断食のときに、やってはいけないこととは
・ 中途半端に取り組み短期間でやめてしまう
・ 素人判断で肌断食を進めていく
・ すぐに効果が出ると思いこむ
・ 日焼け止め対策を何もしない
・ 刺激や乾燥を考慮しない