鉄分不足を飲み物で解消しましょう。現代の日本人はミネラル不足に陥りがち、ミネラルの中でも深刻なのが鉄分不足です。
鉄分が不足すると、貧血を起こします。めまいや立ちくらみ、ちょっと歩いただけで息切れを起こしたり、あるいは一日頭が重かったりすることはありませんか。
このような症状に心当たりのある方、鉄分不足による貧血を起こしているかもしれませんよ。貧血は特に若い女性に多いです。
貧血を改善するためには鉄分を摂取するしかありません。鉄分といえばレバーや砂肝ですが、これらの食材は毎日は食べられませんよね。
でも大丈夫、鉄分は飲み物からでも摂取できますよ。ここでは鉄分を飲み物から摂取する時に知っておくべき5つの基礎知識をお伝えします。鉄分不足の方、ぜひ参考にしてください。
鉄分を飲み物から摂取する時に
知っておくべき5つの基礎知識
1日の鉄分摂取量は10mgです。
何事も目標やゴールがなければやる気が起きませんよね。まずは、1日にどのくらいの鉄分を摂取しなければいけないのか、摂取量の目安から話を始めます。
1日の鉄分摂取量(理想)は10mgです。女性には、生理がありますよね。生理では、10mlの出血で5mgの鉄分が体外に排出されると言われています。
生理の出血量は1日あたり10~30mlなので、生理期間中は通常よりも多く鉄分を摂取せねばならず、12mg以上が理想です。
成人の方は1日10mgの鉄分を摂取、生理中はさらに多くの鉄分を摂取しなければいけないということ。まずはこの数字を頭に入れておいてください。
「Fe配合」と明記してある飲み物を選びましょう。
鉄分を飲み物から摂取する時は、「Fe配合」と明記してある飲み物を選びましょう。Feとは鉄のことです。コンビニやスーパーで売られているプルーン味のドリンクやアサイージュース、または女性用美容健康ドリンクなどに「Fe配合」の商品が多いので、探してみてください。
商品には1本で1日の摂取量の何パーセントを補給できるかも書いてあるはずなので、それも参考にしましょう。鉄分の過剰摂取は肝臓に負担をかけてしまうので、「Fe配合」飲み物の飲みすぎには気を付けてください。
タンニンは鉄分の吸収を阻害!タンニンの多い飲み物には注意しましょう。
タンニンは鉄イオンと結びつきます。タンニンと結びついた鉄分はタンニンと一緒に体外に排出されてしまうため、体内に吸収されません。
たとえば、鉄分配合の飲み物と一緒にタンニンの多い柿などを食べてしまうと、せっかく鉄分を摂取したというのに体内に吸収されずそのまま体外に排出されてしまいます。もったいないですよね。
鉄分配合の飲み物や鉄分を含む食べ物を摂取する前後はタンニンの多い食べ物・飲み物は摂らないようにしましょう。タンニンはポリフェノールの中にも含まれています。ポリフェノールの多いブドウやブドウが作られる赤ワインは要注意!
しかし、ブドウと同じようにアサイーもポリフェノールの多い食材ですが、それ以上に鉄分が多く含まれている(なんと、レバーの3倍!!)ので、鉄分不足の方はアサイージュースは積極的に摂取してください。
家庭では鉄瓶で沸かしたお湯を飲みましょう。
「鉄分といえばひじき」は長らく常識となっていましたが、ここにきてこの常識がゆらいでいます。「ひじきに鉄分が含まれているのではなく、鉄製の鍋から溶け出した鉄分がひじきにくっついているだけなのでは」という可能性が出てきたのです。
これから分かる通り、鉄製の鍋ややかんで水を沸かすと、鍋から水に二価鉄が溶けだします。この二価鉄は体内への吸収率が非常に高い鉄分です。
つまり、鉄瓶で沸かしたお湯を飲むだけで鉄分を摂取できてしまうということ!鉄分を飲み物から摂取したい方、すぐに鉄瓶を購入しましょう。南部鉄器がおすすめです。
鉄分はビタミンと一緒に摂ると吸収率アップ!デザートには果物を食べましょう。
鉄分はビタミンと一緒に摂ることで、体内への吸収率がアップします。鉄瓶で沸かしたお湯でいれたコーヒーで一服、その際のおやつにはビタミンたっぷりの果物を食べましょう。
反対に、ポテトチップスなどのスナック菓子は鉄分の吸収を阻みます。せっかく新しく買った鉄瓶、その鉄分補給効果をスナック菓子は台無しにしてしまうのです。貧血改善に取り組んでいる方、しばらくの間はスナック菓子は我慢してください。
いかがでしたか。
以上が、鉄分を飲み物から摂取する時に知っておくべき5つの基礎知識でした。上記の通り、鉄分を飲み物から摂取したいときにはまず、Fe入り・鉄分配合などの表記がある飲み物を購入しましょう。
鉄分配合の表記がある飲み物は、鉄分が強化されているので、ただのアサイージュースよりもずっと鉄分を補給しやすいですよ。
継続して鉄分を飲み物から摂取したい方は、思いきって鉄瓶を買ってみてください。普通のやかんに比べると少々使い勝手は悪いですが、これで沸かしたお湯を飲むだけで鉄分を補給できるのですから、特別に鉄分配合の飲み物を購入するよりはお財布に優しく、継続しやすいですよ。
鉄分を飲み物で摂取するときは、鉄分の吸収を阻害する食べ物・飲み物はできるだけ避けてくださいね。せっかく鉄分を摂取しても、体内に吸収されなければ意味がありませんよ。気を付けてください。
まとめ
鉄分を飲み物から摂取する時の基礎知識
・ 1日の鉄分摂取量は10mgです。
・ 「Fe配合」と明記してある飲み物を選びましょう。
・ タンニンは鉄分の吸収を阻害!タンニンの多い飲み物には注意しましょう。
・ 家庭では鉄瓶で沸かしたお湯を飲みましょう。
・ 鉄分はビタミンと一緒に摂ると吸収率アップ!デザートには果物を食べましょう。