ダイエットの強い味方になってくれるのが「痩せる飲み物」。種類も豊富なのであなたの目的や好みに合わせて自由に選べますし、食生活に取り入れることで体中からあなたがキレイになるのを手伝ってくれるはずです。
ですがあなた自身の体のメカニズムを知っておかないと、せっかく摂取していてもその効果を活かせないばかりか、かえって体調を崩してしまった……なんてもったいないことにもなりかねません。
そこで今回は、痩せる飲み物を効率よく摂取し、健康的にダイエットを継続するためにぜひとも覚えておいていただきたいポイントについてお伝えします。ほんのちょっとしたところに気をつけるだけでダイエット効果に差が出ること請け合いです。
痩せる飲み物で体型を維持する為に
知っておきたい身体の事
「摂取量」に気をつけて
痩せる飲み物だからといって、そればかりをただ飲みまくれば痩せるというものではありません。どんなに体に良いものでも、過剰摂取はかえって毒になってしまうので注意しましょう。
【例:豆乳】
豆乳に含まれる大豆イソフラボンは肌の保湿や新陳代謝を活発にしてくれるといったメリットがある反面、過剰摂取によって月経不順や子宮内膜増殖症のリスクが高くなる可能性があります。摂取量は1日300ミリリットルを目安にしましょう。
【例:100%オレンジジュース】
オレンジなどの柑橘類は新陳代謝を高めてくれます。ジュースなら手軽に摂取できますが、糖分を含んでいるので飲みすぎればかえって肥満になることも。「毎朝コップ一杯」が摂取の目安になります。
また、「痩せる飲み物」ですからどんな飲み物も「水分」です。水分の過剰摂取はむくみの原因につながることをお忘れなく。痩せる飲み物を生活に取り入れるなら適量を心がけるようにしてください。
「温度」ってけっこう大事です
水分摂取はダイエットに限らずあなたが元気に生きていく上で大事な要素です。痩せる飲み物で、必要な水分量も体にいい要素も取り入れられれば一石二鳥!ですが、あんがい見落とされがちなのが「温度」なんです。
【例:水(ミネラルウォーターなども含む)】
水分を適量摂取することで血液の循環をスムーズにしてくれるので、ダイエットに効果的です。しかし冷たいままで飲みすぎれば消化不良を引き起こす原因となってしまいます。一度沸かした湯を50~60℃くらいにまで冷ました「白湯(さゆ)」にすると体の機能を邪魔することなく効果的にメリットを取り込むことができますよ。
痩せる飲み物は基本的に冷たいままで摂取するものが多いですが、これにより体が冷えてしまうこともあります。かといって温めているからと油断してもいけません。なかには体内で冷めるときに一緒に熱を奪っていく飲み物もあるので注意しましょう。
「いつ飲むか」を意識してみましょう
好きな時に好きなだけ、というのもまったく摂取しないよりはよいかもしれませんが、どうせなら効果を最大限に活かしたいものですよね。痩せる飲み物を生活に取り入れるなら、体のリズムに合わせて摂取するように意識してみましょう。
【例:グリーンスムージー】
生の野菜やフルーツ、水をミキサーなどで混ぜて作るのがグリーンスムージーです。消化が良く、酵素をしっかり摂取できるので、1日かけて1リットル程度を摂取するようにするとよいですよ。
単体で飲むことで、溶け込んでいる栄養素を最大限に取り込むことができるので食事と一緒には飲まないこと。また、摂取後40分は食事をしないように気をつけてください。
【例:炭酸水】
炭酸水を飲む=当然ですが、無糖のものを選んでくださいね。デトックス・美肌効果や疲労回復にも役立ちます。また、炭酸でおなかが膨れるので食前や空腹時に300ミリリットル以上摂取することで食事量そのものを抑えられますよ。痩せる飲み物の特徴を捉え、最も適した時間に摂取すれば効果も倍増します。試してみてくださいね。
「飲み合わせ」にはくれぐれもご注意を
あなたは現在、定期的に服用していますか?また、体調を崩したときに症状に合わせて薬を飲むことがあるでしょうか。痩せる飲み物を日常的に摂取している場合や、これから続けて摂取していこうと考えている場合は、薬との飲み合わせに十分注意してください。
【例:コーヒー・紅茶×胃腸薬・痛風治療薬】
コーヒーや紅茶は新陳代謝を上げ、脂肪燃焼率や消費カロリーを高くしてくれます。が。・胃腸薬(H2ブロッカー)→体内からカフェインの排泄が遅れるため、動悸が早くなったりイライラしたりしやすくなるほか、体質によっては痙攣が起こる場合があります。・痛風治療薬→カフェインが尿酸の排泄を妨害する働きがあるため、痛風治療薬の薬効を妨害してしまう可能性があります。
【グレープフルーツジュース×高脂血症治療剤・血圧降下剤・抗ヒスタミン剤(アレルギーの薬に多い)・向精神薬】
低カロリー高栄養、脂肪燃焼に美肌効果などなどとダイエットにはもってこいの飲み物です。が。・高脂血症治療剤・血圧降下剤・抗ヒスタミン剤・向精神薬→腸内に存在する「薬効を分解する働きを持つ酵素」をグレープフルーツの成分が抑制してしまうため、どの薬も効きすぎてしまうのです。本来の薬効が薬効なだけに、どれも副作用はキツイものばかりです。
【ココア×ぜんそく治療薬】
ココアに含まれているポリフェノールは新陳代謝を促してくれますし、食物繊維は腸内のデトックスに効果的です。が。・ぜんそく治療薬→ぜんそく治療薬の「テオフィリン」という成分とココア(カカオ)に含まれる「テオブロミン」という成分が似通っているため、作用が強くなりすぎてしまいます。頭痛や吐き気、不眠といった症状が出ることがあるので注意してください。
痩せる飲み物単体では問題がなくても、なにかと組み合わさることで思わぬ副作用が出てしまうことも。特に薬との飲み合わせには要注意です。自分の身を守るためにも「お薬の説明書」や医師からの説明をきちんと把握し、少しでも疑問に思ったら、調べるなり質問するなりしましょうね。
「栄養バランス」こそが成功のカギ!
一口に「痩せる飲み物」といっても、種類は実にさまざまですね。なかには腹持ちの良いものもたくさんあるので、ついそれだけを摂取し続けたり、置き換えダイエットに挑戦してみたくなったりするかもしれません。
しかし、痩せる飲み物を生活に取り入れようと思うなら栄養バランスの偏りには十分注意しなくてはなりません。また、飲みやすさにかまけていると今度は「噛まない」習慣がついてしまいがちになるという危険性もあるのです。
健康的なメリハリボディをめざすなら、必要な栄養素を必要な分だけしっかり摂ることも頭に入れておくほうが、ダイエットの成功率は高くなりますよ。
いかがでしょう、痩せる飲み物を取り入れる、といってもまず優先されるべきは「安全に」「健康的に」の2点です。また、いろんなところで紹介されている痩せる飲み物が、必ずしもあなたに合うとは限りません。
好き嫌いから体質、痩せ方などに至るまで、すべての要素は人それぞれ。なので、合わないと思ったら見切りをつけるのもアリですよ。
もちろん飲むだけではなく、運動やストレッチを取り入れたほうがダイエット成功の日が近くなるのも事実。楽して痩せる道はなかなかなくても、楽しく痩せる道はいくらでもあります。
あなたにとって「おいしく飲める痩せる飲み物」と「楽しく取り組める運動の方法」、ベストな組み合わせを探してみましょう。
まとめ
痩せる飲み物で知っておきたい事とは
・ 「摂取量」に気をつけて
・ 「温度」ってけっこう大事です
・ 「いつ飲むか」を意識してみましょう
・ 「飲み合わせ」にはくれぐれもご注意を
・ 「栄養バランス」こそが成功のカギ!