持たない暮らしを実践したいのはやまやまだけど、物が溢れる現代においては、物を持たないということがいかに難しいか……物欲に負けるわが身を振り返ると情けないばかり、エサを目の前に置かれてもご主人様の「待て」の命令に従い続ける犬を見習えればよいのですがなかなか難しいですよね。
飼い犬のように「待て」と言ってくれる人や我慢した後ほめてくれる誰かがいれば、物欲に負けずに持たない暮らしを実践できるかもしれませんが、残念ながら私たちには、物欲を止めてくれる誰かも我慢をほめてくれる誰かもいません。
いたとしても、犬のように従順になれるわけでもなし、意志の力は誰かの歯止めよりも強いのです。私たちが物が溢れる現代で持たない暮らしを実践するためには、誰かの歯止めでなく、自分の意志の力で物欲を抑えなければいけません。
そしてほめられることを期待できないのであれば、自分で我慢するメリットを見つけるしかありません。というわけで、今回は持たない暮らしを実践するだけで人生が10倍輝く理由をお伝えします。物欲に負けそうなときは、持たない暮らしのメリットを思い出してみて!ぜひ参考にしてください。
持たない暮らしを実践するだけで
人生が10倍輝く理由とは
持ち物に執着しないこと
持たない暮らしを実践することで、持ち物に対する執着心が小さくなります。持ち物に対する執着心が小さくなれば、これまで持ち物に向けてきた気持ちや愛情、エネルギーを他のこと、たとえば趣味や仕事に向けることができますよね。
誰しも100の愛情や力しか持っていないのですから、大切なものが増えれば増えるほど、一つずつに割くことができる気持ちやエネルギーは小さくなるものです。
持ち物に執着しないことで、趣味や仕事にこれまで以上に情熱やエネルギーをかけることができれば、人生が10倍も20倍も輝き始めます。
持ち物の安否を心配しないで済むこと
旅行や出張で家を空けるとき、家に置いてある宝物が、自分が帰るまで無事でいてくれるか、旅行中も心配ですよね。「火事があったら?泥棒が入ったら?家にトラックが突っ込んだら?」心配し始めたらせっかくの旅行中も、
頭の中は家に置いてある宝物のことばかり、いても立ってもいられず家に飛んで帰ってしまうということもあるでしょう。また、大切な大切な宝物、金庫の中に入れ周りに綿を敷き詰めていても、「万が一」を考えると、万全の保管方法を思いつくまで夜も眠れません。
このように、持ち物が増えると持ち物の無事を心配したり、保管方法に心を砕かなければなりません。持たない暮らしを実践することで、留守の間の持ち物の無事を心配したり後ろ髪引かれる気持ちにならず、外の世界を思いっきり楽しむことができますよ。
「不足」に不満を持たないで済むこと
マンガの1巻を買えば、全巻揃えたくなるのが人情というもの、50巻だろうが100巻だろうが買って本棚に並べたくなりますよね。また、高価なブラウスを買えば、それに合うパンツやジャケットが欲しくなりますし、靴や鞄も買わなければお出かけをすることができません。
3万円のブラウスに千円のサンダルを合わせられないのも、これまた人情です。このように、物を持てば持つほど、「不足」に気付き、満たされない気持ちになります。この「不足」は物を買い足して解消されるものではありません。キリがないのです。
この「不足」や満たされない気持ちから解放されるためには、物を持たないこと!持たない暮らしを実践することで、満たされた気持ちで人生を送ることができます。
身軽でいられること
持ち物は言い換えると「荷物」であり、あなたの肩や背中にのしかかる「重石」であり、あなたの足にからみつく「柵」です。自分の部屋や押入れを見たとき、「この大量の持ち物さえなければ、明日すぐにでも、新しい街に引っ越せるのに」と考えたことはありませんか?
引っ越し業者に高いお金を払った挙句、何日もかけて段ボールに持ち物を詰める……持たない暮らしを実践すれば、身一つで、いつでもどこにでも行くことができるのに、物が多すぎるがために、あなたの行動は制限されているのです。
持たない暮らしを実践することで、あなたは自由になることができます。持ち物の心配をすることなく、好きなときに好きな場所に行くことができるのです。
「捨てる」ときの罪悪感や虚しさから解放されること
巷では断捨離が流行っていますが、持ち物を捨てる、特にまだ使える物を捨てるときにはたとえそれがどれだけ不用な物であっても、罪悪感を覚えますよね。
また、「高い金を出して買ったのに結局ごみになるのか」という虚しさを覚えることもあります。この虚しさを突き詰めると、「僕の人生は一体何だったのだろう」という徒労感に襲われることも!「僕の人生は一体何だったのだろう」なんて考え始めると、人生を輝かせるどころか憂鬱な気分に襲われてしまいます。
物を持たない暮らしを実践することで、物を捨てるときの罪悪感や虚しさを覚えたりしなくなり、「僕の人生とは……」なんて危険な罠にはまらずに済みます。
いかがでしたか。以上が、持たない暮らしを実践するだけで人生が10倍輝く理由でした。持ち物が増えることで満足感や快感を覚えることはありますが、それと同時に、持ち物に対する責任や執着心を背負うことになります。
この責任や執着心はとても厄介なもの、あなたが自由に生きることの妨げになるだけでなく、持ち続けるにしても捨てるにしても持ち物によって気持ちがかき乱され、憂鬱に襲われます。
このように、持ち物が増えると人生を満喫することができないのは、あなたの限られたエネルギーや時間、人生を、持ち物に割かなければならなくなるから!持たない暮らしを実践すれば、持ち物にとらわれたりせず、人生を10倍楽しむことができます。
持ち物ではなく、仕事や夢、趣味にエネルギーや時間、あなたの人生をかけるために持たない暮らしを実践してください。
まとめ
[ad#ad3]持たない暮らしを実践することで人生を10倍輝かせるには
・ 持ち物に執着しないこと
・ 持ち物の安否を心配しないで済むこと
・ 「不足」に不満を持たないで済むこと
・ 身軽でいられること
・ 「捨てる」ときの罪悪感や虚しさから解放されること