ストレスとは本来、物理学の分野で使われる単語ですが、今は心理的なものに良く使われていますよね。心理的なストレスとは、刺激を受けたときに生じる心や身体の歪みのことで、その原因となる刺激がストレッサーです。
人間関係や騒音など様々な種類のストレッサーがあり、心身の歪みであるストレス反応は心理面と身体面、行動面に表れます。
心理面ではイライラしたり不安やうつ症状、活気の低下などの反応が、身体面は頭痛や胃痛、食欲の低下や不眠など、行動面は仕事でのミスや飲酒や喫煙量の増加などのストレス反応が主だったものです。
これらのストレス反応を放っておけば社会生活がスムーズに送れないなどの重篤な状態に陥ってしまうことがあるため、こまめにストレスを解消するように心がけましょう。
特に人間関係は外でも家庭内でもトラブルになりやすく、ストレスが生じると心が休まる時間がありませんよね。そこで今日は、夫婦で仲良く暮らすために対人関係でのストレスとは何かを知って生活に活かす術をお伝えします。
苦手な部分を意識しないようにしよう
ストレスとは、苦手意識が働くものに関わると溜まりやすくなります。苦手だなと感じてしまう人と話したり接すると、倦怠感が増したり、やる気が失せてしまうなど力が湧きません。
どんなに仲が良くても相手に対して苦手な部分や嫌いなところがありますよね。最初は好きだという気持ちが大きくて気付かなかっただけか、もしくは相手が上手に隠していたのかもしれません。
ですが、苦手な部分が分かってしまうと、それが気になって更なるストレスを生んでしまうため、夫婦げんかが増えてしまうことも。これを改善するには、あなたが相手の苦手な部分を極力意識しないようにするのが一番です。
ただし、最低限のマナーが守れないのは直してもらわないと他の人を不快にするだけでなく、子供がいるなら真似をされては困るのできちんと話し合うようにしてください。
夫婦間のストレスとは、話し合いをしてお互いの悪い所や苦手な部分を減らしていき、それでも改善しないのなら仕方がないなと少しだけ割り切って意識しないようにすれば確実に減っていきますよ。
怒られても気にしないようにしよう
仕事をしていれば、上司や先輩に怒られることもたくさんあるでしょう。それがミスをしたなどあなたに原因があるなら仕方がありませんが、人間関係のストレスとは人から怒られるだけでも生じてしまいます。
中には全く身に覚えのないことで怒られたりということもあり、そんなことが何度もあると胃の調子が悪くなるのも当然かもしれませんね。
一緒に生活している夫婦なら尚更で、やってもいないのに怒られたり機嫌が悪くなられては、ストレス過多になっても仕方がないでしょう。
だから、あなたが悪くないことで怒られた時は、「また言っているな」と聞き流してください。
ただし、悪くもないのに何でもかんでもあなたのせいにされては新たなストレスを生んでしまうため、お小言は最後まできちんと言わせてあげてから訂正するようにすると良いですね。
言い切ったことで相手はある程度満足しているので、万が一あなたに怒ったこと自体が間違っていると分かってもらえれば、その気まずさから、優しくしてもらえたりいつもよりも気遣いが増え、穏やかな時間が過ごせるでしょう。
悪口は言わないようにしようしよう
職場だけでなく、近隣や学校関係など人間関係のストレスとは愚痴や悪口がつき物ですよね。しかし、言っている方はストレス解消になるでしょうが、言われている側は非常に大きなストレスを抱えてしまうことになります。
疑心暗鬼になってしまい、悪口を言われているのではないか、言われそうな気がするなどとストレスをどんどん増大させてしまう可能性もあり、ひどくなると病気になってしまうこともあるため、あなた自身も普段から悪口を言わないようにしましょう。
平穏な夫婦生活も同様で、愚痴や悪口を言われると、相手のことを好きでいるのが難しくなり、一緒にいることが辛くなってしまい結婚生活を継続すること自体が難しくなってしまいます。
それに悪口からはマイナスの感情しか生まれないので、会話が楽しくないだけでなくあなたの話を聞いているのが嫌になり、同じ部屋に居る時間が確実に減ってしまうので、心当たりがあるなら気をつけましょう。
悪口から生まれるストレスとは、夫婦間の有意義な時間を奪うものだということを頭の隅に置き、楽しい会話を心掛けるようにしてくださいね。
期待するのはやめよう
人間関係のストレスとは、相手に期待や願望を叶えてもらえなかったことで生じます。「なぜ?」という気持ちからイライラや不安が増えてしまい、ストレス過多になるのです。
これくらい出来る、気付いて当たり前というあなたの期待は、相手が必ずしも気付いてくれるものではなく、達成出来るものでもありません。あくまであなたの常識の範囲で、相手がやってくれるものだと勝手に決めつけてしまうことがストレスの素になってしまうのです。
これは夫婦生活でも言えることで、育った環境や性格が違うのですから、あなたの希望通りに行動してもらおうという事自体、相手に対してとても失礼なこと。
結婚した当初は、お互いに気遣っていても、時間が経てば本来の自分が徐々に出てくるため同じ気持ちを維持するのが難しくなるのは仕方がありません。だからこそ、相手に対していろいろと期待するのは止めましょう。
期待していなかったのにやってもらったら、すごくうれしくて感謝や感動しますよね。その気持ちが夫婦仲良く暮らすためには必要なので、ストレスとは縁遠い生活をしたいなら相手に期待をするのを止めてみるのも1つの方法です。
このように、人間関係のストレスとは社会生活だけでなく夫婦生活をも脅かしてしまうものなので、他人は他人、自分は自分とある程度割り切って過ごし気持ちにゆとりを持てるようになりたいですね。
特に苦手な人や機嫌がすぐ悪くなる人に対しては不満がたくさんあって当たり前で、ついつい悪口が出てきてしまいますが、それを言葉に出してしまうと今よりもっとその人の事が嫌になってしまいますよ。
言葉の力はそれだけ強く、悪い部分ばかりに目がいくようになるため、悪口を言わないように意識するだけで、イラついたり気になることが自然と減ってくるでしょう。夫婦生活でも仕方がないなと寛容になれることが多くなると、楽しい会話が多くなり夫婦仲良く過ごせます。
縁あって夫婦になったのですから、ストレスではなく愛情と笑顔がたくさんの生活になるように、思いやりを持って過ごしていきましょう。