牛乳は体に悪いのウソ・ホント。科学で解明7つの真実

牛乳は体に悪いのウソ・ホント。科学で解明7つの真実

牛乳は体に悪いなんて巷では言われていますが、あなたはどう思いますか?小学生の頃、先生に「健康に良い」と言われて、給食にも必ず出てきていた牛乳。おかわりして競争する子もいれば、先生に言われて嫌々飲むけれど残す子もいる、匂いが独特で好き嫌いがはっきりと出てしまう飲み物でしたよね。

なのに最近では牛乳は体に悪いなどと噂されているのは一体なぜでしょう。あれだけ学校の先生に刷り込まれた牛乳の本当の効果、そして科学で証明する真実を知りたいですよね。そこで今日は、牛乳は体に悪いのウソ・ホント。科学で解明7つの真実についてお伝えします。



 

牛乳は体に悪いのウソ・ホント
科学で解明7つの真実

 


「栄養価が高い食品」


哺乳類は、大人になると牛乳を飲みません。人間だけが、牛乳を飲み続けています。昔は、ヤギやヒツジの乳を飲んでいました。それから、時が経って、カルシウム、ビタミン、脂質やタンパク質などの栄養素を豊富に含む牛の乳を飲むようになり、現代にいたるまで栄養価の高い食品として牛乳は利用されています。

 


「骨を強くする」


米農務省は、9歳以上の男女は、牛乳を1日3杯(2~3歳は2杯、4~8歳は2杯半)飲むことが推奨されています。ところが2013年に、栄養疫学研究の第一人者であるハーバード大学のウォルター・ウィレット教授と、デビッド・ルートヴィヒ教授は「1日3杯の低脂肪牛乳はエビデンスに基づく推奨か?」という論文を報告し、地元のボストングローブ紙の取材を受けています。

その内容は、
「この推奨を支持する強い科学的な証拠はありません。牛乳を食事から排除するべき、というわけではありませんが、もっと大まかな範囲がより適切でしょう」

「いわし、ケール(アブラナ科の野菜。キャベツの変種)や豆など、カルシウムの豊富な食材を取り入れている大人は、牛乳から受ける恩恵は少ないでしょう。ただし、貧しい食生活の子供の場合は、骨を強くするために、1日3杯の牛乳が必要かもしれません。」
という見解がなされています。

 


「ガンとの関係があるの?」


英国ガン研究所(Cancer Research UK)は、最近になってこの質問に対して、多数の論文が報告されたとしています。しかし、その答えは単純ではないと回答しています。研究の中には牛乳が、がんのリスクを増やすことを示すものもあれば、がんのリスクを減らすものもあるというのです。

例えば、ある研究では、乳製品に含まれるカルシウムの摂取で、大腸がんを防ぐとしています。しかし、別の研究では乳製品の摂取量が多いと男性の前立腺がんや女性の卵巣がんの発症のリスクに関係があるかもしれないと述べています。また乳がんとの関係は、報告によって全く反対の内容が示されているというのです。

 


「インスリン様成長因子」


牛乳には、「インスリン様成長因子1」というホルモンの存在があります。 IGF-1は、細胞の成長や分裂を促進し、細胞死を抑制している、私たちの健康維持や成長に非常に重要なホルモンといえます。ところがIGF-1を過剰に摂取すると、異常な細胞増殖、すなわちがん化につながると考えられます。IGF-1を過剰に摂取し、がん化につながるのは一体どんなときなのでしょうか?

米国サンフランシスコにあるサンライト健康栄養研究センターのウィリアム・グラント博士は、動物性食品の摂取は、乳がん(女性)、子宮体がん、腎臓がん、卵巣がん、膵がん、前立腺がん、精巣がん、甲状腺がんおよび多発性骨髄腫の発症に相関し、その原因のひとつに、IGF-1の産生が関与すると主張しています。

こうした研究からみていくと、牛乳をはじめとする乳製品も含めて、動物性食品の摂り過ぎは、がんの発生との関係があるので控えるべだという意見もあります。

 


「遺伝子組み換えの食品」


実は米国では、日本では使用禁止とされている遺伝子組み換え牛成長ホルモン(rBGH)の問題があります。現在、米国の牛の5頭に1頭が、遺伝子組み換え牛成長ホルモンrBGHを投与されていると言われています。何故これ投与するかというと、それは、乳牛の成長が速まり、牛乳の生産量が増えるからなのです。

しかし、rBGHを注射された牛は乳腺炎になりやすく、抗生物質を投与されます。さらに、rBGHを投与された牛乳には、インスリン様成長因子1(IGF-1)が非常に高いレベルで含まれているのです。 そのために、牛乳に抗生物質や膿汁が混ざる可能性や、この牛乳を飲んで、ヒトの血液中のIGF-1が高くなるのではと懸念されているのです。

米食品衛生局はこの懸念に関して、「人間への影響は分からず、今後の研究が必要」としています。多くの米国民は、この影響に不安を感じ、rBGHフリーと表示された牛乳を選んでいます。 結局のところ、牛乳を何杯飲むべきかという質問に対しては、専門家でも意見が分かれるのが現状です。また国によって牛の飼育方法が違うため、牛乳の質が異なる点にも注意してください。

 


「日本の牛乳で、栄養補給」


日本の牛乳には、遺伝子組み換えの物は使用されていません。小学校でも牛乳が給食にでます。牛乳1本で、1日のカルシウムの3分の1の量が体にとれます。残りのカルシウムは、他の食品から摂取できていれば良いのですが、最近は、特に子供たちはファーストフードやコンビニのお菓子で、1食を済ませたりするという子供も多くいます。

特に、給食が無い夏休みなどは、栄養バランスは悪いでしょう。このような場合に、牛乳は、手軽に摂れて、カルシウムの補給やミネラルの補給に役立ちます。牛乳にはトリプトファン等の成分も含まれていて、セロトニンの材料にもなり、夜にしっかりと眠ることができるようになります。

 


「高齢者の筋力づくりに良い」


高齢者も寝たきりにならないように、筋力づくりを健康なうちからすることが推奨されています。ウオーキングやジョギングの後に、栄養補給として、牛乳を飲むと、アミノ酸が筋肉づくりに役立ちます。

 

さて、牛乳は体に悪いなどと、いろいろな議論がされていますが、今のことろ、問題となるのは、遺伝子組み換えのアメリカでの牛乳ということと、あまりに飲み過ぎると脂肪分もあるので太り、肥満ががんを引き起こす可能性があるということです。

日本では現在、薄味の和食に乳製品を足す食品が認知症の予防にも良いとされています。子供も高齢者も栄養補給や体づくりに牛乳を飲むことは適しているとされています。牛乳の良い点は多く、牛乳の悪い点は、日本でもアメリカでも、牛乳だけが影響しているとも言い難く、食生活の欧米化に問題がありそうです。

 

今日のまとめ

牛乳は体に悪い?

・「栄養価が高い食品」
・「骨を強くする」
・「ガンとの関係は不明」
・「インスリン様成長因子」
・「遺伝子組み換えの食品」
・「日本の牛乳で、栄養補給」
・「高齢者の筋力づくりに良い」

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