目線が気になる心理を学んで、ストレスから解放される方法


人の目線が気になり、心理的に落ち着かない状態になっているとつらいですよね。「誰かが自分を悪く言っている気がする。」「自分の行動見て、いつも笑われている気がする。」そんな気分になっていると、のびのびと行動できなくなり、ストレスが溜まってしまいます。

学校や職場、ご近所などの、身近な人間関係の中で目線が気になる心理状態になっている場合、日常生活に支障がでることもあるでしょう。

「他人の目を気にしたくない!」とは思っても、一度心配になるとなかなか脱却できないもの。もし、人の目線が気にならない心理状態になれたら、とても気が楽になれそうですね。

今回は、目線が気になる心理状態に陥っているあなたに、自分の心理を分析してストレスから解放されるための方法を5つ、お伝えします。

 

目線が気になる心理を学んで、
ストレスから解放される方法

 

すべての人に好かれたい心理「嫌われることを恐れないようにしよう」

人間は社会的な生き物。群れからはぐれそうになると、本能的に危険を感じやすくなります。だからこそ、群れからはぐれないために、他人の目線を気にする心理をもち合わせているのです。

確かに、人間関係を良好に保っていれば、生活基盤を安定させ安心して生活することもできるでしょう。しかし、すべての人に好かれるのは絶対に無理です。

例えば、電車の中で席を譲った場合、「譲ってもらえてうれしい」と感じる相手もいれば「立っていられるのに失礼だ」と感じる相手もいます。

このように、同じ行動をとっても好意的に受け取る人もいれば否定的に受け取る人もいる以上、全員に完璧に好かれる行動をとるのは不可能なのです。

全員に好かれなくてもよい、と考えられれば、目線が気になる心理状態から抜け出すことができ、必要以上のストレスを感じにくくなります。

一人や二人くらい自分の行動を否定的に見る人がいても「嫌われてしまった」と落ち込むことなく、「たまたま気が合わない人がいるな」と軽く捉えられるように心がけましょう。

 

人からの評価でしか自己肯定できない心理「自分を認めよう」

「いい子だね」と言われて育った人は、ほめられて自分の価値を見出してきた人が多いのが特徴です。この感覚のまま大人になってしまうと、常に誰かに見られているような気がして、「誰かに叱られたくない」「ほめられないと不安」と言った目線が気になる心理状態に陥りやすくなります。

このタイプの場合、自分を自分で評価し、肯定できないことに原因があります。大人になれば、親や指導者から自立している場合がほとんど。ほめてもらえない環境になるのは自然なことです。

自信が持てるように、自分を褒め評価できるよう習慣づけることが大切です。自分に自信をもって、自己肯定感を高めれば、他人の目線が気になっても「まあいいか」と受け流せるようになってきますよ。

 

嫌いな人から嫌われていると思い込む心理「感情を正直に受け止めよう」

人間は、善悪を判断する倫理的な動物。そのため、「良い人間でありたい」と考える人が当然多くなります。さて、ここで質問です。「人を嫌いになる」のは、良いことでしょうか、悪いことでしょうか。

「悪いこと」だと思った人は、要注意です。「良い人間でありたい」と考えている人は、無意識に自分を悪者にしないようにします。ある相手に「嫌いだ」という感情を持っていたとしましょう。

誰かを嫌っている自分は「悪」になりかねませんよね。そこで、「相手が嫌いだ」という感情をこっそり隠し、その代わりに「相手は自分を嫌いに違いない」と勘違いするようになります。

さらに、「相手は自分を嫌っていて、こんな行動をとるに違いない。相手を嫌いになってもしょうがない」と自分を言い聞かせてしまうのです。

無意識に自分を良い人間に仕立て上げようとするなんて不思議ですね。ポイントは、この状態であった場合、相手は自分を嫌っていない可能性がある点です。

相手に嫌われてもいないのに、相手に嫌われる原因を取り除くのは不可能ですよね。原因がないので、具体的な改善方法は見つかりません。

人の目線が気になる心理状態になっているときは、嫌われていると思い込まず、自分の感情を冷静に分析しましょう。ひょっとしたら嫌っているのはあなたの方かもしれません。

「誰かを苦手だと感じるのは悪いことではない。」「相手の考えは相手にしかわからない」と肝に銘じておけば、くよくよ悩む時間も減ってくるはずです。

 

人を頼りたい心理「自立しよう」

親、兄弟、友人、恋人、配偶者などの人を頼って生きることは楽ですよね。困ったときに相談したり助けてもらったりする人間関係を築いている人は要注意。誰かに依存する癖があると、頼っている相手に嫌われることが必要以上に怖くなる傾向があります。

なぜなら、依存している相手が自分から離れると、楽に生きていけなくなるからです。「特別大切な人がいる」「この人には逆らえないという相手がいる」と感じてはいませんか。

この場合、依存的な人間関係を築いている可能性が高いと言えるでしょう。自立できていないと実感している人は、少しずつ、できることから人を頼る生き方を変えていかなくてはなりません。

人は一人でも生きていけます。誰かを頼って生きる考え方をやめ、自分一人でも生きていける自信をもちましょう。

自立できている人は、他人の価値観に振り回されず、自分の生き方を変えなくても生きていけるので、他人の目線が気になる心理を持たずにいられるのです。

 

自分にばかり興味を向けてしまう心理「楽しい物事に目を向けよう」

誰かの目線が気になる心理に陥っているときには、「自分のこの行動がいけなかったのではないか」「何か悪い言葉を言ったのではないだろうか」と考えてしまいますよね。

つまり、自分のことばかりに目が行っている状態になっていることがほとんどです。ところで、自分の行動は、そんなにも他人に見られているのでしょうか。

実は、自分が思っている以上に、他人は自分に興味がないことがほとんどです。仮に嫌われるような行動をとってしまったとしても「人のうわさも七十五日」。時間がたてば大抵忘れられてしまいます。

自分の行動一つ一つにびくびくする必要はありません。自分のことばかりに目を向けるのではなく、目線をもっと広げ、趣味などの楽しい物事に目を向けていきましょう。

 

いかがでしたか。目線が気になる心理状態になっていると、人と関わる機会があるたびに、びくびくしてしまいがちです。

時間が過ぎてからも「ああすればよかった」「こうすればよかった」と目線を気にした後悔ばかりしていると、人と関わること自体が怖くなってしまい、表情もかたくなっていきますよね。

そんなあなたが取り組むべき、人の目線が気になる心理状態から抜け出すための基本は「笑顔」!誰かのためでなく、自分が楽しく過ごせるように心がけて生活するだけでも、自然と笑顔が多くなり、印象がよくなります。

人に好かれる自分でいたいなら、かえって人の目線を気にしない心理をもってのびのびと行動できた方がうまく行く!ストレスフルな「人にどう見られるか」の他人中心のコミュニケーションから、「自分が何をしたいか」の自分中心のコミュニケーションに修正していきましょう。

まとめ

目線が気になる心理から、ストレスを感じなくなるためには

・ すべての人に好かれたい心理「嫌われることを恐れないようにしよう」
・ 人からの評価でしか自己肯定できない心理「自分を認めよう」
・ 嫌いな人から嫌われていると思い込む心理「感情を正直に受け止めよう」
・ 人を頼りたい心理「自立しよう」
・ 自分にばかり興味を向けてしまう心理「楽しい物事に目を向けよう」


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