何も楽しくない人に効果のある、気分の落ち込みを解消する術


人生イイ時もあれば悪い時もある、当然、何も楽しくないと無気力になってしまう時だってありますよね。何かに憤るわけでもなく、気分が高揚するわけでもなく、とにかく重い気持ちを抱えたまま、救いを求めてネット検索をかけてみても「ポジティブに・前向きになりましょう!」の文章ばかりで余計に気分が落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか。

確かに前向きになるのも大切ですが、本当に何も楽しくないと感じている人にとっては、まずは前向きになろうという気持ちにまで自分をもっていくのが一苦労。

ですが、いつまでも、先の見えない気持ちを抱えているのは、本当にしんどいものです。そこで今回は、ちょっとだけ努力していただいて、何も楽しくないという気持ちを少しずつ上向きにするための方法についてお伝えします。

 

何も楽しくない人に効果のある、
気分の落ち込みを解消する術

 

適度に心拍数の上がる運動を取り入れてみる

何も楽しくないと感じるほど気持ちが落ち込んでいる時は、身体にも何らかの変調をきたしている場合がほとんどです。不思議なもので、体はなんともなくても心が病んでいる時は、本当に四肢が動かなくなったり、だるさや食欲不振・胃もたれ・頭痛その他もろもろの症状が顕著に出てくることが多々あります。

逆に、あえて外に出る機会を作り、エクササイズなどの運動を行うことで、心の病み具合が軽減するケースもあるのです。これは、定期的に運動を行うことによって、脳内麻薬とも称される神経伝達物質「エンドルフィン」の活動が活発になり、免疫力や幸福感を高めてくれるからといわれています。

何も楽しくないとふさぎ込む気持ちの裏には、深い問題が隠れている場合もあるため、無理は厳禁ですが、日常生活にウォーキングやエクササイズ、ヨガなどを取り入れ、心拍数が上昇する程度の体を動かす機会を作ることで、状態を改善させることができる可能性が高まりますよ。

 

音楽の力で心を落ち着かせてみる

本当に何も楽しくない時は、音楽を聴く気分にもなれないものですが……実は、音楽はストレス軽減や血圧の安定に、非常に効果的なのです。

専門家によると「苛立っていたり怒りを感じたりしている時には、アップビートな楽しい曲」「心配や不安を抱えて落ち込んでいる時には、リラックスできるゆっくりした曲」がおすすめなのだそうですが、こういった意見にとらわれず、あなたが聴いていて心地よいと感じるものなら何でもアリ。

ただ、何も楽しくないと感じているということは、自覚のあるなしに関わらず、心が疲弊しているサインでもありますから、寝る直前に、ヒーリングミュージックにアロマテラピーを組み合わせて、癒しに徹するという手もありますね。

 

自然や動物に触れ合う機会を作ってみる

何も楽しくないという気持ちが慢性化する前に、自然の力を利用してみるという手もあります。森林浴、とまでいかなくても、緑の多い場所(公園や植物園などもいいですね)でのんびりする機会を作りましょう。

水の流れる様やせせらぎの音にも、人間の感情を落ち着かせ、脳をリラックスさせる効果がありますし、動物が好きな人ならアニマルセラピーも有効です。

今は猫カフェや犬カフェ、その他いろんな動物と触れ合えるカフェも増えてきましたね。何も楽しくないという気持ちをちょっと奮い立たせて、あなたがリラックスできる場所を、外に探しに出てみましょう。

案外近所に落ち着けるスポットがあったり、ほんの少し足をのばせば自然と触れ合える場所があったりするものです。余裕があるなら、自分への慰労をかねて日帰り旅行、というのもよいのではないでしょうか。

 

質の良い睡眠をしっかりととる

人間「何をしても楽しくない」と思うところまで落ちる前に、なんらかの兆候が表れるものです。それは体の不調だったり、妙にイラついたり気分が落ち込んだりと、人それぞれ現れ方は違いますが、共通するのは、「脳や精神を酷使しすぎている」ということです。

そこで、何をしても楽しくないと感じる時は、とにかくひたすら眠りましょう。なかなか寝付けない場合は、体をしっかり動かしてあえて肉体の疲労度を上げることで、強制的ではありますが睡眠にもっていくこともできますよ。しかし、ただ眠ればよいというものでもありません。

眠りが浅ければかえって疲労が残ってしまうこともあります。質の良い睡眠をしっかりとるためにも、寝る前の環境つくりは大切です。「就寝直前のスマホやパソコンは控える」「夕飯を食べる時間帯に気を配る」などなど、細かいところに気を配って、しっかりゆっくり眠れるように生活を整えてみてください。

 

落ち込んでいる自分の状況を認める

何をしても楽しくない時に、無理やり気分を上げようとしても辛いだけです。何を試してもだめなら、いっそとことんまで落ち込んでしまいましょう。

底辺まで落ちれば、後は上がるだけ……とはよく言いますが、それ以前に、何をしても楽しくないという葛藤は、自分の状況を自分で認めたがらないゆえに苦しみが増すのです。

そもそも誰が「前向きでなくてはいけない」と決めたというのでしょう。後ろ向きだってやさぐれたって、誰に迷惑をかけるわけでもなければ別にイイではないですか。

こんな時もあるさ、と放り出せる範囲でいろんな抱えていることを投げ出してしまいましょう。放り出してはいけないのはあなたと他人の命くらいなものです。

そうして自分の状況をありのままに受け入れて初めて、改善の光が差し込むのが人生です。めいっぱい落ち込んで、無気力になったって、あなたがやがて元気になれるのなら、それもまた必要な時間なのだと覚えておいてくださいね。

 

いかがでしたでしょうか。「何をしても楽しくない」「いつまでこんな状況が続くのか」と先が見えないまま過ごすのは、本当につらく苦しいことです。

コレといった明確な理由があればまだ対処の方法もありますが、それすらわからないとなると、苦しみはさらに増してしまいますよね。何をしても楽しくないという気持ちにどっぷり浸りすぎてしまうと、やがてはうつ症状へと移行しかねません。

まだほんの少しでも気力が残っているうちに、試せる手があるならぜひ試してみてください。それでもだめならカウンセリングや医師の診断を受けるという手もあります。

心療内科と聞くとちょっと引いてしまうかもしれませんが、「専門家の力を頼る」という方法もあるということを知識として知っておくだけでも気が楽になるはずです。

まとめ

気分の落ち込みを解消するには

・ 適度に心拍数の上がる運動を取り入れてみる
・ 音楽の力で心を落ち着かせてみる
・ 自然や動物に触れ合う機会を作ってみる
・ 質の良い睡眠をしっかりととる
・ 落ち込んでいる自分の状況を認める


連記事