お焼香のマナーを守って恥をかかない5つのポイント

お焼香のマナーを守って恥をかかない5つのポイント
お焼香の瞬間、どうやってやるのかわからず周囲をきょろきょろするのはとても恥ずかしいですよね。冠婚葬祭のマナーは練習するにもチャンスが少なく、ぶっつけ本番になってしまう場合がほとんどです。

結婚式ならワイワイしているので多少の失敗があっても許されるかもしれませんが、不幸な場面では相手にも失礼になりますので最低限の常識だけは身に着けておかないといけません。お焼香がいよいよ自分の番に近づきはじめ心臓がドキドキし始めると頭のなかも真っ白に。

こんなことなら勉強しておけばよかったなんて後悔だけはしたくありません。そこで本日はお焼香のマナーを正しく学び、いざという時に恥をかかない大切なポイントについてお伝えします。

お焼香の意味を理解しましょう

葬儀で緊張するのがお焼香の瞬間ですよね。先にやっている人を真似すればいいやという人も多いと思いますが、それでもいざとなると失敗する場合もあります。そもそもお焼香とは死者や仏に香を焚いて拝むことで、法要やお葬式で細かいお香を香炉落として焚くものです。

お焼香は葬儀のマナーの一つで、体と心の汚れを取り除いて清らかな心でお参りをする意味があります。しかし宗派による違いでお焼香の作法も異なりますが、喪家の宗派でなく自分の宗派でお焼香をするのが本来のマナーともいわれています。どんな作法にせよ故人の冥福を祈る気持ちがなによりも大切なのです。

 

立礼焼香の手順を学びましょう

お焼香の一般的なやり方は親指と人差し指と中指3本で抹香をつまんで、目の高さにあげたら指をこするように香炉に落とすのが一般的ですよね。椅子の葬儀会場で行われる立礼焼香は、自分の番になったら祭壇に進み遺族に一礼。焼香台の前で祭壇の遺族に合掌、もしくは一礼してお焼香をします。

回数は1~3回繰り返し終わったら遺影に合掌、一礼して席に戻ります。数珠を持っている場合は左手にかけておくこと。順番が来た時は隣の方に軽く会釈して焼香台に向かうとよいでしょう。

 

座例焼香の手順を学びましょう

座例焼香は葬儀会場が椅子でなく畳敷きの場合に行うお焼香スタイルで、正座している間に足がしびれて立ち上がれないなんて失敗もたまにありますよね。

基本的に座礼焼香は立礼焼香と同じ手順ですが、皆さんが正座しているなかお焼香台まで移動するので、まっすぐ立ち上がってどしどし歩いたりせず静かに腰を落として目立たないようにする点がポイントです。

自分の番がきたら遺族にまず一礼し焼香台へ進みます。座布団の前で膝立ちになりにじよるようにして正座をしたら遺影に一礼。お焼香の作法は立礼と同様に行い、終わったら遺影に再び一礼して中腰になったら遺族と僧侶に一礼して自分の席に戻ります。

長時間で足がしびれていないかどうか、お焼香で移動する前に足の10本のを床につけて体重をかけほぐしておくと安心です。

 

回し焼香の手順を学びましょう

式場が狭い場合に行われる回し焼香は焼香台がなく、焼香炉を座ったまま隣の人に順番に回しながらお焼香するスタイルです。いつお焼香が始まるのかドキドキしながら待っている時に、いきなり焼香炉が隣から回ってきたらパニックになってしまいますよね。

こんな時に恥をかかないためにも知っておきたいのが基本的なマナーです。回し焼香は隣の人から焼香炉がお盆に乗った状態で渡されますので、軽く会釈をして受け取ります。自分の前に置いたら後は立礼焼香と同様に遺影に向かい、合掌してからお焼香して隣の人へ回します。式場が椅子の場合はお盆を膝上にのせてお焼香してください。

 

お焼香の回数の違いを知っておきましょう

お焼香は宗派によって作法や回数が異なりますが、自分の宗派がわからない時はどうするべきか困ってしまいますよね。その場合は周囲にならい同様にお焼香しましょう。参考までに日蓮宗はおしいただき1回もしくは3回、浄土宗はおしいただき1回~3回、日蓮正宗はおしいただき3回など。

また参列者が多い葬儀の場合は「1回にしてください」といった案内がされることもありますので、その時の流れに沿って行いましょう。また数珠のかけ方も宗派によって違いますので、あらかじめ調べておくと安心です。

 

さて、冠婚葬祭は常識知らずで恥をかく瞬間があちこちに隠れていますよね。とくに葬儀での失敗はできるだけ避けたいことなので、いつでも正しく作法が守れるように基礎的な知識だけは身に着けておきましょう。

故人と自分の宗派が違う時も自分の宗派に合わせて故人を思う気持ちが何よりも大切です。葬儀は突然参列しないといけない場合もありますので、お焼香で慌てることなく故人をしのぶ心の余裕を持っていきましょう。

お焼香は神式の場合は「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」と呼ばれ玉串を神前に捧げ、キリスト教ではカーネーションなどの「献花」を行う場合があります。どのようなスタイルのお焼香があっても恥をかかない程度に、葬儀のマナーを普段から学んでおきましょう。

まとめ

お焼香のマナーとは

・ お焼香の意味を理解しましょう
・ 立礼焼香の手順を学びましょう
・ 座例焼香の手順を学びましょう
・ 回し焼香の手順を学びましょう
・ お焼香の回数の違いを知っておきましょう


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