お焼香の時によくやってしまう5つの間違いとは


お通夜やお葬式のお焼香、普段やり慣れていないだけに正しい方法が分かりにくいですよね。「この方法や手順で合っているんだっけ」「間違った方法でやっている気がする」とおろおろとお焼香をやってしまう方は多いのでは?

また、「次までに正しい方法を調べておくぞ」と決意たはずなのに、お葬式から帰ったらそんなことはすっかり忘れてまた次の機会に間違ったお焼香をやってしまうという方も多いでしょう。

お焼香のやり方は宗派や地域によって異なるので一概に「これが正しい」「これは間違い」とは言えないのがお焼香の難しいところですが、どの宗派でも「これはやってはだめ」という間違いはあります。

今回はお焼香の時にやってしまう間違いと注意点についてお伝えします。お焼香のやり方に自信がない方、ぜひ参考にしてください。

数珠を右手に持つこと

お焼香は右手で行います。なので、数珠は左手にかけておきましょう。右利き左利きは関係なく、お焼香は右手・数珠は左手ですよ。両手で数珠を持つのも間違いなので注意してください。

焼香台の前で慌てて数珠をもちかえないために、焼香台に向かう前、お通夜やお葬式が始まったときから数珠は左手にかけておきます。お焼香のときに数珠を使うので、お通夜やお葬式に参列するときは、自分の数珠を持っている方は数珠を持参してください。

 

お香を親指と人さし指の二本や五本の指全部でつまむこと

お焼香の際、お香は右手の親指と人さし指、中指の三本でつまみます。料理の「ひとつまみ」と同じ指ですね。親指と人さし指の二本だけ、あるいは五本の指や手の平全部でお香をつまむのは間違いなので注意してください。

お焼香の回数は宗派によって異なります。浄土真宗や臨済宗は1回、曹洞宗は2回、真言宗は3回です。また日蓮宗は1回のこともあれば3回、お焼香を行うこともあります。お焼香の回数が分からないときは、前の人のやり方に倣ってください。

 

浄土真宗ではお香をおしいただくこと

お焼香の時、つまんだお香を額まで持ち上げておしいただくことがあります。お香をおしいただくかどうかは宗派によって異なりますが、浄土真宗では、お香はおしいただきません。

浄土真宗のお通夜やお葬式のお焼香でお香をおしいただくのは間違いなので注意してくださいね。前の人がお香をおしいただいても真似しないように!浄土真宗ではつまんだお香はおしいただかず、そのまま香炉の中に落とします。

 

前の人を後ろからのぞきこんだり急かすこと

お焼香のやり方が分からないとき、前の人のお焼香のやり方を見たくなりますよね。見たいがあまり、ついつい後ろから前の人の手元をのぞきこんでしまうこともありますが、これはだめ!お焼香は仏様や故人にお香をたいて拝む大切な時間なので、前の人のお焼香の邪魔をしないようにしましょう。

お焼香の正しいやり方が分からなくても大丈夫、誰もあなたのお焼香が間違っているかどうかなんてチェックしてませんし、他の人のお焼香なんてちゃんと見ていません。お焼香の回数や手順を間違うよりも、他の人のお焼香を邪魔する方がよっぽどルール違反です。

また、後ろからのぞきこむのと同様、前の人のお焼香を急かすのもルール違反なので注意しましょう。お焼香をするときは、前の人が終わるまで静かに待ってくださいね。

 

声を出したり読経の邪魔をすること

お焼香では、他の人の番ではもちろん、自分にお焼香の順番が回ってきたときも声を出してはいけません。お焼香は無言で静かに行ってくださいね。お焼香のときに故人の名前を呼んだり遺影に語りかけるのはルール違反です。

また、お焼香が終わり自分の席に戻る途中に他の参列者とおしゃべりするのはもちろん、遺族を挨拶をしたり励ますのもやめましょう。僧侶の読経の邪魔をしないように、お焼香が終わったら静かに自分の席に戻ります。

お焼香の間だけでなく、お通夜やお葬式の間は私語は厳禁です。お焼香の前後、遺族と目が合ったときにも目礼や会釈でとどめてくださいね。

 

以上がお焼香の時によくやってしまう間違いについてでした。お焼香は利き手に関係なく右手で行うので、数珠は右手ではなく左手にかけておきましょう。また、お焼香のお香は親指と人さし指、中指の三本でつまむようにしてください。

お焼香の回数やおしいただくかどうかは宗派によって異なるので、宗派のやり方に従ってください。分からないときには前の人や周りのやり方に倣うのがおすすめですが、浄土真宗ではお香はおしいただかないので注意しましょう。

お焼香で前の人の手元をのぞきこんだり「早くしろ」と急かしたり、あるいは遺影に語りかけるなどして声を出すのはだめ!お通夜やお葬式では他の人のお焼香や読経の邪魔をしないように気を付けてくださいね。また、遺族に挨拶をしたり励ましの言葉をかけるのも間違いなので控えましょう。

まとめ

お焼香の時によくやってしまう間違いとは

・ 数珠を右手に持つこと
・ お香を親指と人さし指の二本や五本の指全部でつまむこと
・ 浄土真宗ではお香をおしいただくこと
・ 前の人を後ろからのぞきこんだり急かすこと
・ 声を出したり読経の邪魔をすること


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