お通夜の服装で女性が守りたい5つのエチケット


訃報を受けて、急にお通夜に参列することがありますよね。でも、お通夜の服装で女性が身だしなみのマナーをうっかり犯してしまうことがあるんです。

お通夜や葬儀、告別式は、故人との最期のお別れの場。お通夜は、急なことなので準備する時間がないこともありますが、その場にふさわしい服装で参列しないと、故人や遺族にお悔やみの気持ちが伝わりません。

ただでさえ混乱している遺族に対して、不愉快な思いをさせてしまうことにもつながりかねないので、最低限のマナーは守りましょう。とは言え、お通夜での身だしなみマナーがわからない人も多いですよね。そこで今回は、お通夜の服装で女性がこれだけは守りたい身だしなみマナーをお伝えします。

喪服はオシャレよりもマナーを重視しましょう

お通夜の服装は女性も喪服が基本です。黒のワンピースやアンサンブル、ツーピースなど、「喪服」として販売されているものが良いでしょう。半袖のワンピースと長袖ジャケットを組み合わせたアンサンブルは、季節に関係なく使えて便利ですが、ワンピースの半袖部分が短いものはNG!

お通夜の席では、できるだけ肌を見せないことがマナーです。襟の開きが大きなものやノースリーブなどは避けましょう。また、最近では、スカート丈が短いものや凝ったデザインの喪服も販売されていますが、オシャレよりもマナーを重視することが大切です。

お通夜の服装でも女性はおしゃれを楽しみたいものですが、オシャレを重視してしまうと、故人を偲んでいるようには見えません。

誰に対しても失礼のないように、シンプルなものを選びましょう。スカート丈がひざより上になるとカジュアルに見えるので、ひざ下からふくらはぎくらいの長さのものを選ぶと安心です。

 

黒のストッキングをはきましょう

お通夜の服装で女性は、黒のストッキングをはくのが基本です。肌色のストッキングは、葬儀や告別式ではNGですが、お通夜の席ではマナー違反にはなりません。

また、黒のタイツは、カジュアルに見えてしまうので、お通夜やお葬式の際には、望ましくないとされていますが、寒い地域や季節に限り、黒のタイツでもOKです。ただし、タイツを着用するときには、できるだけカジュアルに見えないものを選びましょう。

 

光沢があるものや革製は避けましょう

お通夜の服装では女性に限らず、色は黒が基本です。でも、黒ならどんなものを選んでも良いわけではありません。光沢があるものや装飾が派手なもの、殺生をイメージさせる革製などはNG!これは、服だけでなく、靴やバッグなども同じです。

寒い季節のお通夜では、コートを着て行っても問題ありませんが、毛皮のコートはNG。喪服用のコートが望ましいのですが、ない場合は、黒やグレーなど控えめな色やデザインのものを選びましょう。また、お通夜の服装で女性が特に注意したいのが靴。

足元のオシャレを気づかいたくなりますが、お通夜やお葬式では、派手なデザインはNG!つま先が尖っているものや、留め具が金色のものは避けましょう。

ヒールが高すぎると、長時間立ちっぱなしの場合に疲れるだけでなく、歩いたときにコツコツと音が鳴ってしまうので、光沢のないヒールが3~5cmのパンプスがおすすめです。

 

ネイルアートは落としましょう

お通夜の服装で女性が注意したいのがネイルアート。最近では、ネイルアートを楽しむ女性が増えていますが、訃報は、たいてい急に訪れるもの。訃報を受けたときに、ネイルアートをしている場合、ストーンなどがついていないクリアやベージュのネイルなら、そのままでも問題ありません。

それ以外の場合には、落としていくのが基本です。とは言え、困るのがジェルネイル。サロンに行く時間があったり、自分でオフしたりすることができれば良いのですが、どうしても落とせない場合には、黒い手袋で隠すのもひとつの方法です。

でも、お焼香や食事のときには外さなければいけないので、白いマニキュアを塗り、上からベージュ系のマニキュアを塗って隠すのが無難。アセトンフリーのリムーバーを使えば、ジェルネイルを落とさずにマニキュアだけを落とせます。

また、アクセサリー類もお通夜の服装で女性が注意したいところ。指輪は、結婚指輪以外つけないのが基本です。石がついている場合には、石を手のひら側に回して隠しましょう。

唯一「悲しみの涙」を表すパールだけは身につけてもOKですが、2連以上のネックレスは、「不幸を重ねる」と忌み嫌われているので、1連のネックレスとイヤリングまたはピアスに留めておくと安心です。

 

喪服を用意できない場合は控えめな服装を心がけましょう

お通夜の服装は女性も男性と同じように喪服で参列するのが基本となっていますが、急な訃報でどうしても喪服を用意できなかったり、時間がなくて喪服を取りに戻れなかったりすることもありますよね。お通夜は、急な訃報に「急ぎかけつける」という意味合いのもの。

これは、喪服を用意することよりも、急いで駆けつけることの方が重要ということなので、地味な服装でもOKです。ただし、仕事関係の場合には、喪服で参列することがマナーなので、注意しましょう。

喪服を用意できない場合のお通夜の服装は女性の場合、黒やグレー、紺などのワンピースやスーツ、セットアップなどが無難です。

正式な喪服ではないので、派手なものでなければ多少の飾りがついていても問題ありません。ただし、喪服と同じように肌を露出し過ぎるのはマナー違反。スカート丈や胸元の開きには注意しましょう。

 

やはりお通夜の服装に悩む女性って多いですよね。急な訃報に、驚きと悲しみを隠せませんが、お通夜やお葬式は、故人との最期のお別れの場。お悔やみの気持ちをしっかり届けるためにも、お通夜の服装マナーを身につけておきましょう。

最近のお通夜の服装は女性も男性と同じように喪服が基本です。できれば、「喪服」として販売されているものを用意しておくと良いでしょう。お通夜の服装で女性が気をつけたいのが、肌の露出。お通夜では、できるだけ控えめな装いをすることが大切なので、スカート丈が短くなったり、胸元が大きく開いたりする服装は避けましょう。

どうしても喪服が用意できない場合は、黒系のワンピースやスーツなど地味な服装でもOKです。ただし、喪服と同じように肌の露出には気をつけてくださいね。お通夜の服装は女性が犯しがちなマナー違反がたくさんあるので、ここにご紹介したお通夜の服装マナーを参考にしてみてください。

まとめ

お通夜の服装で女性がマナーを守るには

・ 喪服はオシャレよりもマナーを重視しましょう
・ 黒のストッキングをはきましょう
・ 光沢があるものや革製は避けましょう
・ ネイルアートは落としましょう
・ 喪服を用意できない場合は控えめな服装を心がけましょう


連記事