いつもの場所に、いつもの物がないと、それだけでもイライラして、気持ちを抑えるのがたいへんになることってありますよね。自分が大切にしているルールや価値観を崩されてしまうと、感情が揺れ動いてしまうのが人間です。
例えば、相手の声が大きいだけでも嫌になったり、食べ方が気になったり、部屋が片付いていないと許せなかったり、イライラさせられる原因は数え切れません。ところが、その相手が大人ではなく小さな子どもだと許せたり、美人やイケメン、あるいは怖そうな人だと怒りたくなる感情が弱くなったりもします。不思議ですよね。
何らかのきかっかけで、イライラは抑えることができるということなのかもしれませんね。そこで今回は、イライラを抑える事ができない人に知ってほしい8つの事についてお伝えします。
イライラを抑える事ができない人に
知ってほしい8つの事
体が冷えていませんか?
体が冷えていると、自律神経が体や心をコントロールできなくなります。イライラを抑えることができなくなるのです。そんなときは、体を温めてみてください。お風呂に入る、体が温まる物を食べる、1枚、2枚、重ね着をするなどをして、とにかく体を温めてください。
水分補給の効果
水分補給は、イライラを抑える効果があります。実験データでは、正常時に比べて体内の水分量が1.5%だけ不足した状態でも、頭痛、疲労、集中力障害、記憶力低下が確認されたというものがあります。
コップ一杯でも水を飲むことで、イライラによって脳に集中した血液を循環させる手助けにもなります。リラックス作用のあるカモミール、レモンバーム、リンデンフラワーなどのハーブティーなんかがおすすめですよ。
6秒間の魔法と深呼吸
怒りの感情のピークは6秒という説があります。6秒間をコントロールできれば、イライラを抑えることができるというトレーニングやメソッドも研究されています。多くの提案がある中でも、やっぱり深呼吸をすることが一番すすめられています。
深呼吸の方法例としては、腹式呼吸の要領をイメージしてください。鼻から息を吸い込んで、5秒間くらい止めて、口からゆっくり、息を吐き出す感じですね。6秒間の魔法と深呼吸で、「売り言葉に買い言葉」を回避しましょう。
マッサージ系のイライラ解消
マッサージで筋肉の緊張をほぐして血行を良くすることで、イライラを抑えるのもいいですよね。また、関衝(かんしょう)、合谷(ごうこく)などのツボ押しで、イライラを抑える方法もあります。
簡単な方法としては、爪もみがおすすめです。爪の生え際を両端から少し痛いぐらいの強さで10秒間もむ方法です。親指の爪、人差し指、中指の爪、小指の爪の順番でやってみてください。
フルーツを食べてみよう
イライラっとした気持ちを抑えるために、フルーツを口に含んでみましょう。柑橘系のフルーツに含まれているビタミンCやクエン酸は、ストレス解消や疲労回復のために働いてくれます。ブルーベリーや桃、バナナなどにも含まれるミネラル成分もおすすめです。
睡眠不足はメンタルに毒
睡眠不足はメンタルに毒です。イライラを抑えるために、自分に合った睡眠法を取り入れてみましょう。ここでは、動画サイトなどでも話題になっている「4-7-8呼吸法」を紹介しておきます。
はじめに、口を閉じて4つ数えながら鼻から息を吸い込みます。次に息を止めて7つ数えます。最後に8つ数えながら口から息を吐きます。「4-7-8呼吸法」のような、よく眠れる睡眠法を取り入れてみましょう。
運動するとイライラは消える?
運動するとイライラは消える?なぜ、運動をするとイライラを抑えることができるのでしょう。太ももの筋肉を使うと、一番筋肉量が多いところなので、脳に酸素が届きやすくなります。よく見る光景ですが、休憩時にスクワットをしてみてください。意外と効果がありますよ。
思い通りにしようとしない
リフレーミングやクロスポジションという言葉を聞いたことがあるでしょうか?リフレーミングは、「ある枠組みで捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見る」という意味です。クロスポジションは、「親子関係のような立場を入れ替えて考える」という手法です。
どちらにも共通しているのは、視点を変えることによって、イライラを抑えるといったところでしょうか。思い通りにならないことを思い通りにしようとすると、人間の感情は爆発してしまいます。リフレーミングやクロスポジションで冷静になる努力をしましょう。
いかがでしたでしょうか。
以上、イライラを抑える事ができない人に知ってほしい8つの事についてお伝えしました。今回紹介したようなことがメソッドとして確立されているアンガーマネジメントが海外では話題になっています。イライラを抑えることは世界共通の重要課題だと言えるでしょう。
怒りという感情は本能的なものです。絶対に怒ってはいけないというわけでもなく、間違っていることを正したいという思いが悪いということでもありません。コントロールすることが必要なのです。
感情の持ち方のコントロールや考え方でのコントロール、身体的なコントロールによって、発せられるエネルギーの質を変えるということが大事です。めざすのは、「怒るべきことには怒る、怒らなくていいことには怒らないようにする」です。
まとめ
イライラを抑える事ができない人に知ってほしい8つの事
・体を温めて、自律神経の働きを良くする
・水分補給で、イライラを抑える
・6秒間の魔法と深呼吸で、怒りを回避する
・マサージ、ツボ押し、爪もみで解消する
・ビタミンCやミネラルが豊富なフルーツを食べる
・話題の睡眠法を取り入れて、睡眠を確保する
・太ももの筋肉を使う運動をする
・すべてを思い通りにしようとしない