ストレスからくる過食を改善する5つのコツ


ストレスを背負い、手にはたくさんの食べ物を持って家に帰る…今やストレス社会と呼ばれる現代において、その緩和は難しいものになっていますよね。中でも日本は食べ物に比較的困らない国で、簡単に手に入ります。

心身共に疲れ、帰って何もする気にならない時、『食べる』という行為は一番手軽なストレス発散方法です。それだけに過食が進んでしまい、増えていく体重、それとは反対に摺り減っていく自信、心…とてもつらいことです。

過食は『食欲』という人間の本能が強く働く為に、癖の様に染み付いて行きます。「でももう疲れてしまって、どうしたらいいのかわからない…」そんな貴方に、今回は少しでも過食を改善し、自分の心身を守っていく方法をお伝えします。

食べる自分を受け入れること

まず最初にお伝えしたいのは、食べる自分を絶対に責めないということです。「またこんなに食べちゃった…」と追い詰めることで、ますますストレスとなり自暴自棄へ、結果過食が酷くなっていくのです。

下手をするとそのストレスが一番前に出てきてしまい、お腹が空いて食べ物を欲する自分まで否定し、肝心の大元の原因というものには目が届かない、ということにも繋がるでしょう。

『過食』と対になっているのが、よく耳にする『拒食』です。痩せるかも知れませんが、原因は解決されず、ただただ痩せ細ってスタイルも美しいものとは程遠くなります。

大事なのは、原因が『食べる自分』ではないと気付くことです。何か別にストレスがあるから過食をしているだけなので、食べる自分が悪い訳ではない、と考えてみましょう。

 

ストレスの原因をはっきりさせること

食べる自分が悪い訳ではないとすれば、何が過食という事態を招いているのか…ストレスが少ないのに過食になるはずがないのです。ここでは自分のストレスとは一体何なのか、しっかり考えることが重要になっていきます。

ストレスの原因としては、年齢や立場によって様々です。年齢が若ければ学校の友達や教師、親との関係、習い事の環境、年齢が上になれば仕事における人間関係、子育て、夫婦や義両親等の家族問題、お金の遣り繰り、インターネット上でも人間関係が成り立つ世の中ですから、そういったことで悩む方もいらっしゃるかも知れませんね。

貴方は何で悩んでいますか。分かりやすく言うと、どういう風にされたら、言われたら嫌だと感じて、何故嫌だと感じるのでしょうか。よく思い出して、それを細かく携帯電話のメモ等に書き留めると良いでしょう。

これをする理由は、もっと自分の心の動きをよく知ることにあり、思い出す過程で、怖くなったり、眠ってしまったり、泣いたり怒ったりしても構いません。

貴方の心はそれだけ麻痺してしまっていたということですから、むしろ感情が正常に動き始めたと言ってもよいのです。過食の裏には、たくさんの貴方の本音や感情が押し込められているはずなので、しっかりと向き合いましょう。

 

感情の起伏は悪いことではないと認識すること

何にストレスを感じているのかはっきり分かれば、対策を講じられます。もちろん過食ではなく、好きなことや嫌いなことをされたら、喜怒哀楽で自己表現も出来る可能性が出てきたということで、たとえNOと言えなくても、やるかやらないかを自分で選べる様になるということなのです。

一見、「それが過食と何の関係があるの?」と思うかも知れませんが、過食というのは内にこもる行動、感情表現は外に向かう行動ということを覚えておいて下さい。人は嫌なことをされれば、他の動物と同じ様に嫌がる生き物です。

そこに多少なりとも忠実にするということは、決して悪いことではありません。貴方の周りの素敵だと感じる人は、感情が元気に動き回っていませんか。

周りとの調和を保とうとする貴方は、恐らく優しい人なのだと想像できますから、嫌悪を表に出すのが怖いという方は、まず面白い、楽しいと感じたことに対して思い切り笑ってみるだけで、それ以外の表情に差が生まれてきます。

これこそ自分を大切にするということの第一歩で、貴方が真に輝く一歩でもあります。

 

自分を褒めるためのリフレッシュタイムを作ること

喜怒哀楽が出せたなら、貴方はそれだけで考え方もはっきりして、周りからのアクションも少しずつ変わってくるはずです。

すぐに結果は出ないかも知れませんが、何かひとつ自分自身が今までと違う行動を起こせたら、「してやったり」と自分を褒めてあげましょう。過食を改善することは、自分を変えるということであり、すごいことなのです。

そんな自分にご褒美をして欲しいのですが、食べても全然構いません。前向き思考で食べることと、後ろ向き思考で食べることは、全く意味合いが違うからです。

たくさん頭を動かして努力したのですから、自信を持って食べて下さい。それは過食ではなく、美味しく食べ物を食べるという行為に変わっているのです。

 

食べ物を大事に扱い、付き合っていくこと

これまでお話しした過程を実行する間、広がってしまった胃袋の存在があり、「それについてはどうするの?」と気になることでしょう。

過食についての注文は一つだけです。それは『よく噛んで味わって食べること』で、目的としては『なんとなく食べないようにするため』です。いつもよりたくさん噛むことで、食べ物の消化吸収を良くし、満腹感を得られやすい様にします。

お菓子なども同様にして満腹感を早く得られると、いつもより少ない量の食べ物で済むことになり、胃袋の収縮がします。一口ごとに箸や食べ物を置き、自動的に食べ物を頬張らないようにするのが一番分かりやすい方法です。

この方法を実践することで、今の身体を十分守ることができ、貴方が食べる物もきちんと働いてくれます。食べ物を大事に出来る身体を、しっかり作っていきましょう。

 

このように、過食や拒食はストレスにより、食べ物で心のバランスを保とうとする行動です。本来食べ物は正常に身体や心を動かしてくれるもので、マイナスに働かせるためにあるものではありません。

それが機能していない状態で過食が進んでいってしまうのは、けして自分を甘やかすことではなく、苦しいことですよね。

自分を責めるために食べるのではなく、自分を元気にするために食べられるような自分になれたら、貴方はそれだけで十分健康的、魅力的で美しいのです。まずは自分の心と身体を本当の意味で、大切にしてあげましょう。

この方法をきっかけに、素敵な自分になって美味しく食べ物を食べられる、充実した生活を手に入れて下さいね。

まとめ

ストレスからくる過食を改善するには

・ 食べる自分を受け入れること
・ ストレスの原因をはっきりさせること
・ 感情の起伏は悪いことではないと認識すること
・ 自分を褒めるためのリフレッシュタイムを作ること
・ 食べ物を大事に扱い、付き合っていくこと


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