思考力によって新しい仕事のアイデアを次々と生み出す人を見ると、「自分もああなりたいなあ」と思いますよね。職場のカリスマやアイデアマンになるためには、アイデアを生み出す源である思考力を高める必要があります。
思考力を高める……いまいちピンとこないかもしれませんが、毎日の変わり映えのない仕事や家事の最中、ちょっと考え方を工夫したりいつもと違う仕事の方法を試してみるだけで、思考力を身につけることができます。
ということで、今回は思考力を高めて新しい仕事のアイデアをひらめかせる術をお伝えします。クリエイティブな仕事をしている方はもちろん、上司から「面白味がない、アイデアが足りない」と言われた方、また自分のアイデアの枯渇に不安を覚えている方、ぜひ参考にしてください。
思考力を高めて
新しい仕事のアイデアをひらめかせる術
一つの仕事に十のやり方やアイデアを見つけてみること
思考力を高めるためには、様々な可能性ややり方、アイデアを見つけることを仕事に取り組んだりものを考えるときの習慣にします。
一つの仕事に取り組むとき、実際に行うのは一つのやり方だけですが、仕事を始める前段階として十のやり方を見つけてみましょう。
十のやり方の中には、合理的でないやり方や現実には不可能なやり方を含んでもよいです。空想話も大歓迎ですよ。どんなバカげたやり方でもよいので、十のやり方を見つけること!頭の中から様々なやり方を絞り出すとき、思考力がどんどん育っています。
合理的な理由でアイデアの取捨選択をすること
十のやり方やアイデアを絞り出したら、次に行うのは取捨選択、実際に仕事に利用するやり方を決めます。このとき、「慣れ親しんだやり方だから」「なんとなくこっち」という非合理的な理由でアイデアを取捨選択したのでは、思考力を高めることはできません。
せっかくアイデアを絞り出すことで思考力の芽が育ったのですから、それをさらに大きく育てるために、アイデアの取捨選択の際も頭をしっかり使ってください。アイデアの取捨選択は合理的な理由によって行います。
「予算が足りないから」「時間が足りないから」、あるいは「A案よりもB案の方が短時間で仕事を終わらせることができるから」というようにアイデアを比較してみるのもよいですね。
このように合理的な理由によってアイデアを取捨選択する力を身につけることで、未知の仕事に取り組まなければいけないときに、自分の勘に頼らない合理的なやり方やアイデアを自然と選べるようになります。
捨てたアイデアの可能性を想像してみること
新しいアイデアは、これまで通り・定石通りのやり方やアイデアの中ではなく、あなたが「合理的でない」と捨てたやり方やアイデアの中に隠れているものです。
普段の仕事ではこれまで通りの仕事やアイデアを実践すればよいですが、仕事が終わった後、あるいはちょっと手が空いたときには、「バカバカしい」と捨ててきたアイデアを拾い上げ頭の中で想像を巡らせてみましょう。
「どのような条件が揃えば、あのアイデアを実現することができたのか」「もし、あのアイデアを実行したとして、その先にはどのような未来が待っていたのだろう」、現実ではありそうにない予算やスーパーロボットを登場させてもよいでしょう。
想像を巡らせた結果、世界をあっと言わせる発明品があなたの頭の中で生まれるかもしれません。現実を離れ、空想の世界であれこれ想像してみることで、あなたの思考の幅をぐっと広げることができます。
いざ新しい仕事のアイデアを欲しているとき、頭の思いがけないところからあっと驚くようなアイデアが飛び出てくることもありますよ。
仲間とアイデアを出し合ったり、検討してみること
一人の頭の中で考えつくことなどたかが知れています。また、大人になればなるほど自由な思考力はなくなり、思考の方法に癖がついてしまうもの、その結果、あなたの頭から生み出されるのは手垢のついたアイデアばかりです。
新しいアイデアを生み出したいときには、自分の思考の癖に気付くこと、そして「そんな考え方もあったのか」と新しい思考の方法やアイデアに出会うことが大切です。
あなたにとって未知の思考力やアイデアは隣に座っている同僚の頭の中にありますよ。同僚や仲間とアイデアを出し合ったり、互いのアイデアを検討してみることで、思考力を高めましょう。
自分の思考の癖や自分のアイデアの穴、瑕疵に気付くとともに、他人の思考の方法やアイデアの生み出し方を知ることで、今度あなたが新しい仕事のアイデアを生み出すとき、「彼のやり方で思考してみよう」というように普段のあなたとは違う思考方法でアイデアを生み出すことができます。
思考方法が違えば、生み出されるアイデアもおのずと違ってきますよね。いくつの思考方法を知っているかで、生み出されるアイデアの数が違うといっても過言ではありません。
たまには遠回りなやり方も実践してみること
この仕事の合理的なやり方はこれ、と決まっている仕事でも、時間や気持ちに余裕があるときは、第二案第三案のやり方を実践してみてください。
普段と違うやり方をすることは頭の刺激になる(ボケ防止には効果的ですよ)だけでなく、「いつもと違うやり方をしたら思いがけない結果を得ることができた」という棚からぼたもちな結果を得られるかもしれません。
もしかしたら、第二案第三案の方がこれまでのやり方よりも効率的に仕事を進めることができたなんてこともあるかも!?思いついたアイデア全てを実際に試してみることはできませんから、多くの場合は頭の中で合理的なやり方かどうかを検討し取捨選択しなければいけませんが、実際にやってみなければ分からないことも多いです。
実際にやってみると意外によいやり方だった!という経験は、次に新しいアイデアをひらめいたり検討するときの判断材料になります。
思考力を高めるためには、頭の中でアイデアをこねくり回しているだけではだめ、実際に手や足を使って得た経験が新たなアイデアを生み出す源になりますよ。
以上が、思考力を高めて新しい仕事のアイデアをひらめかせる術でした。新しいアイデアは天から降ってくるものではなく、あなたが頭を絞って捻りだすものです。
いくつのアイデアを絞り出したか、それが思考力を高めることにつながります。仕事を始める前には、たった一つのやり方やアイデアだけではなく最低でも十のやり方を絞り出しましょう。
そのうえで、合理的な理由で取捨選択します。時間や気持ちに余裕があるときは、捨ててしまったアイデアを拾い上げてみてくださいね。頭の中で想像を巡らしたり、実際に行ってみることで、新たな発見があるかもしれません。
また、他人のアイデアや思考方法を知ることは、あなたにとって大きな刺激になるでしょう。仲間とアイデアを出し合ったり、アイデアを検討したりして、新たな思考力をどんどん身に付けましょう。
まとめ
思考力を高めて新しい仕事のアイデアをひらめくためには
・ 一つの仕事に十のやり方やアイデアを見つけてみること
・ 合理的な理由でアイデアの取捨選択をすること
・ 捨てたアイデアの可能性を想像してみること
・ 仲間とアイデアを出し合ったり、検討してみること
・ たまには遠回りなやり方も実践してみること